1990年生れのヴー・トゥイ・リン(Vu Thuy
Linh)選手は現在のベトナムで最も優秀な武術選手として典型的な運動選手である。彼女はまだ若いが15年間にもわたり、国内の武術アリーナで黒い道着と美しい武術パフォーマンスを披露してきた。
彼女は1999年に開催されたベトナム武術選手権大会に初めて参加した。その時、リン選手は9歳であった。リンさんと彼女の母親で有名なグエン・フオン・ラン(Nguyen
Phuong
Lan)選手がメダル(南拳)を獲得したことは数多くの人に深い感銘を与えた。世界選手権保持者グエン・フオン・ラン選手は金メダルを、彼女の娘は銅メダルを手にした。
 nbsp;ヴー・トゥイ・リン(Vu
Thuy Linh)選手
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 ラオスで行われた第25回東南アジア競技大会(SEA GAMES)におけるヴー・トゥイ・リン(Vu Thuy
Linh)選手の武術パフォーマンス(南刀)
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 第25回東南アジア競技大会(SEA GAMES)において、チャー・ミー(Tra My)選手とともに、
銀メダル(套路)を獲得したリン選手(左側から二番目)
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 チン・ホアイ・ドゥック(Trinh Hoai
Duc)スポーツセンターで練習するリン選手
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 nbsp;毎日、武術を練習するリン選手
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 リン選手に武術技術を教えるフオン・ラン選手
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 家事をするリン選手
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トゥイ・リン選手によると、彼女は幼児期から武術を愛し、天才的な母親に影響を受けた。歩き始めた時から母親の武術の型を真似、2歳になると難しい型ができるようになった。母親のフオン・ラン選手は自分の娘に武術の才能があることを知った。
トゥイ・リン選手は5歳の時に武術の練習を始めた。最初の練習目的は健康のためであり、その後、武術は彼女の職業となった。8歳の時、武術の才能を持つ若者の選考会があり、彼女はハノイの才能ある選手として選ばれた。4年後、リンさんは若い選手のためのアジア武術大会で金メダルを獲得した。2007年、17歳の時、タイで開催された第24回東南アジア競技大会(SEA
GAMES)で成功を収めることができた。この成功とは東南アジア競技大会における非常に意義のある勝利であった。10年前は彼女の母親が東南アジア競技大会の南拳武術選手権保持者だったのだ。
有名な武術選手の娘であり、母親から技術や経験を伝えてもらったにもかかわらず、トゥイ・リン選手は成功を手にするまでに数多くの困難に直面した。12歳の時、膝に大怪我をし、武術選手になる過程で大きな困難を与えることとなった。
怪我の苦痛から武術を辞めたいと思うこともしばしばだった。しかし、母親のサポートそして武術に対する愛情が助けとなって、リンさんは武術を続ける決心をした。その後、中国で武術の訓練をし、技術と健康が改善した。第24回東南アジア競技大会(SEA
GAMES)に参加する前、2007世界武術選手権大会で銀メダル1個、銅メダル1個(剣 対 剣と南刀)を獲得した。
2009年10月-第3回アジア室内競技大会 (Asian Indoor Games 3)と第25回東南アジア競技大会(SEA
GAMES)に向けての準備をするために、中国で練習している時、再び怪我にあった。この大きなスポーツイベントに参加し、数多くの目標を達成することが難しくなったが、数ヶ月後、トゥイ・リン選手はベトナム・スポーツ選手代表団と共に、25回東南アジア競技大会(SEA
GAMES)に自信を持って参加し、選手代表団のためにすべての困難の克服に努力した結果、銀メダルを獲得した。
自分の成功について話す時は彼女の母親について語らないことはない。「母は最初に武術技術を私に教えてくれた人です。母は私が武術に取り組んでいる間、私をサポートし、指導してくれました。私にとって母こそベトナム武術を愛し、貢献するための理由であり、興味の源なんです。」
2010年にはベトナムは2つの大きなスポーツイベントに参加する。それは第6回国家体育体操大会と広州(中国)で行われる2010アジア競技大会(ASIAD)である。そして、リン選手は第6回国家体育体操大会で金メダル、2010アジア競技大会(ASIAD)で銀メダルを獲得するのを目標にしている。2010年、リン選手が国内と世界の武術アリーナで自分の才能を発揮することを期待している。
nbsp;文と写真:ホアン・クアン・ハー(Hoang Quang
Ha) |