在ベトナムデンマーク大使館の発表によりますと、世界最大の宝飾品メーカーであるパンドラは、5月16日に東南部ビンズオン省のVSIP3＝ベトナム・シンガポール工業団地3号で、『パンドラ・プロダクション・ベトナム』という宝飾品製造工場の起工式を行います。この工場はパンドラにとって海外で3番目の生産拠点であり、タイ以外で初の海外工場となります。

この工場の総投資額は1億5000万ドル（日本円で約230億円）で、完成後には年間6000万点の宝飾品の生産能力を持ち、7000人以上の雇用を創出する見通しです。また、ベトナムでの工場はすべて再生可能エネルギーを使用し、それによってベトナムのグリーン移行目標に貢献するとされています。

ベトナムを生産拠点として選んだ理由について、パンドラの代表者は、この事業では27か国を慎重に検討し、多くの要因から最終的にビンズオン省を選んだと述べました。その中で、ベトナムには非常に豊かな職業の歴史があり、熟練した銀細工職人が多く在住していることが挙げられます。

また、VSIP3工業団地は近代的なインフラが整備され、空港に近く、製品の輸送と輸出に便利であると同時に、ベトナム政府と工業団地からの積極的な支援を受けることが利点であるとしています。

これに先立ち、VSIP3工業団地では、デンマークの大手企業であるレゴも投資総額13億ドルの玩具工場の建設を開始しました。

(VOVWORLD)