ベトナムの水産業は今年も力強い成長が期待されており、輸出額は110億米ドルに達する可能性があります。これは、2024年の困難な状況を乗り越えた後の重要な回復を示すものとなります。
ベトナム農業農村開発省水産総局によりますと、今年の重点課題は水産物の生産品質と効率の向上です。その中でも、深加工の強化や副産物の制限による付加価値の向上が重要な戦略とされています。同時に、ウナギ、ティラピア、海藻、軟体動物など、養殖品目の多様化を推進し、特に貯水池や河川などの水域資源の持続的な活用を進めていきます。また、生産チェーンの構築や協同組合・生産者組合との連携強化にも取り組みます。
ベトナムの水産業は、付加価値の高い製品開発を単なるトレンドではなく、市場拡大と競争力強化のための重要な戦略と位置付けています。特に、水産加工の副産物を有効活用することで、産業全体の価値を向上させるとともに、循環型経済の実現を目指し、環境負荷の低減にも貢献していく方針です。
(VOVWORLD)