3月2日午前、ハノイの政府本部で、ファム・ミン・チン首相は清華大学党委員会書記で中国科学院院士の邱勇(きゅう ゆう)教授を迎えました。邱教授は中国共産党中央委員会候補委員も務めています。
会見でチン首相は、清華大学とベトナムの諸機関が築いてきた協力関係を高く評価しました。特に今回、ベトナムを代表するハノイ国家大学、ホーチミン市国家大学、国民経済大学の3校が清華大学と協力協定を結んだことの意義を強調しました。これにより、両国の交流が促進されるだけでなく、ベトナムの学生や研究者が清華大学の先進的な知識や科学的成果に触れる機会が広がるとの見方を示しました。チン首相はまた、清華大学側に対し、ベトナムの教育・研究機関との協力をさらに深め、奨学金の拡充など留学機会の増加を要請しました。
一方、邱教授はベトナムの教育分野における近年の発展を称賛し、今後も清華大学とベトナムの大学・研究機関との間で、教育協力や学術交流、共同研究を積極的に推進していく意向を表明しました。
同日午前には、ベトナム外務省、教育訓練省、ハノイ国家大学と清華大学の共催で、ファム・ミン・チン首相に清華大学の「名誉教授」称号を授与する式典も行われました。この称号は、ベトナム経済の発展と両国関係強化に対するチン首相の貢献を評価したものです。
式典でチン首相は、この栄誉に感謝の意を表するとともに、この称号が単に個人への評価にとどまらず、ベトナムの革新政策と社会主義建設に対する中国側の敬意の表れであり、両国関係促進へのベトナム政府の取り組みを認めるものだと語りました。
(VOVWORLD)