ベトナムの国会で、イノベーションを科学技術と同等に位置づけた新しい法律が成立しました。
7日、ハノイで開かれた記者会見で科学技術省が発表したところによりますと、第15期国会第9回会議で「科学技術・イノベーション法」など5つの法律が可決されました。
この中で最も注目されるのが、今年10月から施行される「科学技術・イノベーション法」です。この法律では、ベトナムで初めてイノベーションが法律に明記され、従来の科学技術と同じ重要度で扱われることになりました。
イノベーションは国家競争力を高める重要な推進力と位置づけられ、経済・社会発展の促進や国防・安全保障の確保、国民生活の質の向上を目指すとしています。
科学技術省のグエン・フー・フン局長は次のように説明しています。
(テープ)
「科学技術は研究者や科学者が知識を創造するものですが、イノベーションは全国民が参加して、その知識を実際の価値に変えていくものです。これが今回の法律の画期的な点です」
ベトナムは、この新法によって国全体のイノベーション力を底上げし、国際競争力の強化を図る方針です。
(VOVWORLD)