28日、ハノイで行われた歓迎式の直後、ファム・ミン・チン首相と日本の石破茂首相は会談に臨みました。
会談では、両首相は年次のハイレベル交流および各レベル・各チャネルにおける交流を維持し、政治的信頼を深めることが日越協力関係の重要な基盤であるとの認識を共有しました。チン首相は現在の世界および地域情勢を前に、両国がより緊密かつ効果的に連携し、グローバルな課題に対応すべきであると述べ、次のように強調しました。
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「私たちは常に、日本を最も重要なパートナーと位置づけ、あらゆる分野における日本との包括的かつ長期的な戦略的協力を堅持しています。日本がさらなる発展と繁栄を遂げ、地域および世界の平和・安定・協力・発展に積極的な役割を果たすことを支持します」
協力分野について、チン首相は、日本に対し、ベトナムの質の高い人材育成への支援、留学生への奨学金の支給、IT分野で事業活動を行っているベトナムの5,000人の技術者と70の企業が日本のデジタル化とIT供給網への参画支援を提案しました。これに対し、石破首相は、日本ASEANの科学技術・イノベーション協力事業を通じて、半導体分野における共同研究や博士課程育成を支援することを明らかにしました。
両首相は、次世代のODA協力を加速させること、ベトナム・日本大学、チョーレー病院第2施設、ベトナム宇宙センター関連プロジェクトなど、日越関係を象徴する複数のプロジェクトの具体的な進捗計画を策定することで一致しました。また、双方はハイテク農業を食料供給網の強化と連携させること、2025年中に「2025~2030年中長期農業協力ビジョン」を締結することで合意しました。草の根外交と地方協力について、双方が年間、両国の200万人の観光客が相互に旅行に行くという目標で一致しました。
会談後、両首相は、半導体分野における研究開発協力に関する覚書、半導体分野における人材育成協力に関する覚書、ベトナムの小中高校における日本語教育枠組みに関する協定、エネルギー転換分野における二国間協力推進に関する覚書といった4件の協力文書の交換式に立ち会いました。
会談後、両首相は共同記者会見を開き、会談の成功を報告しました。両政府はまた、石破茂首相のベトナム公式訪問の成果を詳述した共同声明を発表しました。
(VOVWORLD)