最近、CNN(米国)がアジアのベスト・ストリート・フード50の投票を行いました。このリストには、バイン・ミー、フォー、コーヒーの三つのベトナム料理が選ばれました。
小さな通りから大きな通りまでハノイを巡ると、歩道の麺屋で朝食を食べている人や観光客に出会いました。ハノイではフォーは「国民食」と言っていいでしょう。伝統的なフォーの店「トゥー・ルン」や「リー・コック・スー」「バット・ダン」「ティン」などはどの店もハノイの人々の伝統を守る独自の味を持っているのでお薦めです。
ハノイのフォーがいつから始まったのか恐らく誰も知らないと思いますが、おいしいフォーを作るためにはフォーのスープに料理人の経験と家宝の秘密が大きく関係することは誰もが知っています。フォーのスープは通常、シナモン、八角、カルダモン、コリアンダーの種などの多くのスパイスを入れて、牛の骨を弱火で煮込みます。お椀に細いフォーの麺を入れ、半生の牛肉、十分に加熱した牛肉、牛の腿肉、牛の筋、鶏肉などの色々な種類の肉を選んで添え、香り豊かな熱いスープを注ぎ入れるとハノイならではの味が出来上がります。
1979年にオープンし、現在に至るまで常に多くのお客様で賑わうロー・ドゥック通り(ハノイ)のフォーの店「ティン」。
フォーの肉の種類は非常に多様で、客が自分の好みに応じて選ぶことができる。
涼しい秋にぴったりの温かいフォーを食べた後、コーヒーを飲みに行きました。ハノイでは友達と一緒にコーヒーを飲むことが多いそうです。そのため「ザン・コーヒー」、「ラム・コーヒー」、「トー・コーヒー」、「イェン・コーヒー」、「ディン・コーヒー」など、ハノイの有名なコーヒー店の前を通ると、グループで座ってコーヒーカップを飲んでいる姿を見かけます。
フランスの古民家の二階にあるディン・コーヒー店を選びました。独特の風味を持つコーヒーに加えて、古代フランスの建築様式も、ディンコーヒー店が非常に小さいながらも多くの人が行ってみたいと思う理由です.
ハノイのコーヒーは、多くの場合、フィルター・コーヒー、アイス・ブラック、アイス・ミルク、ホット・ブラック、ホット・ミルクなどの多くのメニューがあります。特にエッグコーヒーはハノイ中心部の名物とされています。一度は飲んでみたくなる美味しくて不思議な飲み物です。卵黄の脂の旨みだけでなく、コーヒーの風味も豊かで、見た目もとても美しいからです。
店のスペースは広くないが静かな昔のハノイの特徴を有しているので、多くの客に選ばれているハノイの中心部のディン・コーヒー店。
顧客に騒音を立てないよう注意を促す特別な標識がたくさんあり、静かな空間を保ち、多くの来場者の好奇心を刺激するイエン・コーヒー店。
インド人観光客のマランさんは「ハノイを旅行していると、ここの人々のコーヒー文化はとても特別だと思います。人々は歩道、路地、または店に座って飲むことができます。そして、旧市街の雰囲気の中で味わい深いコーヒーを飲もうとディンコーヒー店に行ったときは、本当に感動しました」と語っています。
インドからの観光客のグループと談笑した後、お昼近くになったので、ランチはバイン・ミー(パン)を食べました。ネットで調べたら25バインミー店に行った人の口コミが良かったので、興味津々でこの店のパンも食べてみました。実際、2時間ほどお店に並んでいたのに、外国人の方がまだ列に並んでいてビックリしました。
バイン・ミーも作り方が非常に多様で、持ち帰り用のインスタントバイン・ミーやその場で楽しみたい方には熱々のパンやワインソースをつけたバイン・ミーを選べる。
ハノイではミックス、パテ、卵、チキン、チャーシューなどのおいしい具材が入った様々なバイン・ミーがたった25,000VNDから35,000VNDです。さらに、客は座ってバイン・ミーを食べながら、ハノイの旧市街の生活や通りを眺めることができます。
私たちはハノイのフード・ツアーでフォー、コーヒー、バイン・ミーだけを食べましたが、ベトナムの人々、特にハノイの文化および料理の価値観をいくらか理解できました。ハノイの食べ物には洗練された調理方法と美しく飾られ、独特の味があります。
文:ガン・ハー
写真:カイン・ロン/ベトナムフォトジャーナル