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芸術

トゥサ茶器

トゥサティーポットは中国人のお茶を入れる急須の一種類で、特別なお茶を入れる茶器だけでなく、ユニークな芸術を持つ作品である。今日、この製品はハノイ、バットトラン陶芸村のヴォン・マイン・トゥアン職人が既に研究し、製造に成功している。
今まで何世代にも渡って、土で作られた急須で入れられたお茶はベトナム人の文化的な特徴として知られていた。そして、トゥサの土で作られた茶器は古代のスタイルでユニークな魅力を持ち、お茶を飲んでいる多くのベトナム人を魅了させた。このような茶器は古今から多くの興味深い物語を含むだけでなく、茶器を作る職人の工夫も深く表すわけである。

トゥサ茶器の製造の秘訣は土の配合テクニックにある。

ポットとカップは石膏型で作られる。

ろくろで製品を形成する。

ろくろでポットの形を形成している。

エナメル引く前に生焼けの急須をきれいにしている。

トゥサ茶器の製造技術は工夫と細心の注意を必要とする。

ヴォン・マイン・トゥアン職人は若年労働者にトゥサ茶器の製造技術を指導している。

ベトナム人のお茶を楽しむ文化はおそらく新鮮なお茶を飲むことから始まったのだろう。それらの新鮮なお茶の器は素朴だが、お茶の選択、急須の選択やお茶を入れる方法と作法などを通じて、ベトナム人の茶道の様式を隠すものだと思う。時間が経って、中国茶が出まわるようになったときに、そのお茶を楽しむ芸術がより高いレベルになった。文学や詩などまでにも入った。典型的には、「バン・ボン・モット・トイ」でベトナム人の上品な遊びや食事の楽しみについての物語なので知られているグエン•トゥアン作家は全力を尽くして「チェン・チャ・チョン・スォン・ソム(すなわち、早い朝の霧でお茶を飲む)」というショートストリーを書いて、古代人の工夫で高貴な興味とお茶の楽しみについて書いている。

トゥサ茶器の話しに戻るが、この特殊な茶器の背景と価値を理解するために、我々はわざわざハノイ、バットトラン陶器村まで足を運んで、ヴォン・マイン・トゥアン職人に会った。ヴォン・マイン・トゥアン職人はベトナムで既にトゥサ茶器の土の配合方法を研究し、製造に成功している。

トゥサ茶器は元々中国、江蘇省、宜興市を起源し、伝説によると、昔、宜興市だけにこの急須を作るための特殊な赤粘土があるという。ベトナムでは、トゥサ茶器がいつから出現したか誰も知らないが、ずいぶん前からハノイのグルメティーがこの茶器類を用いて楽しんできたことは事実である。

ヴォン・マイン・トゥアン職人はトゥサのサンプルを作っている。

 トゥサ茶器はお茶のおいしさ作りと香りを長く持つことで有名である。

トゥサ湯飲みに入れたお茶は他のカップよりもきれいな緑色が出る。

銅で包んだ完全のトゥサティポットのセット。


ヴォン・マイン・トゥアン職人によると、完成した茶器の製品を作るために、多くの段階を経て作る必要があるという。各過程で職人の製作の工夫も要する。その他、材料、焼成温度と他のタイプとの光沢の違いもこの製品の価値と高い芸術性も表す。また、ヴォン・マイン・トゥアン職人にもよると、トゥサティポットを作る粘土は通常、紫色があり、ベトナムにもあるが、重要なことはそれを作る職人がその土の混合方法をよく理解することである。トゥサ急須の焼成温度は1200Cでなければならない。したがって、急須が完成したときに、硬い物で叩くと、とてもにきれいな音がする。特に、トゥサ急須でお茶を入れると、とっても美しいお茶の色が出て、香りと保温が非常に長く保持できる。この急須を長けば長く使うほど、急須の色調は艶が出る。

トゥサ急須について議論すると、お茶愛好家は通常非常に興味深く話しあいをしている。多くの人は、トゥサ急須でお茶を味わう時に、お茶の全ての味の本質と急須職人の才能を感じることができると言っている。また、この特別な茶器類の起源と歴史についての面白い逸話も非常に関心を引く話で、お茶やお酒を飲む時、ゆっくりと時間を過ごす時に皆で一緒に議論すべきのテーマであると思う。

現在、ベトナム人の茶道が益々発展するにつれて、トゥサ茶器もグルメとして不可欠な製品となるはずだろう。

文:ガンハー
撮影:コンダット

文:ガンハー -撮影:コンダット

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