10日午後、フランス・パリでファム・ミン・チン首相はフランス上院のジェラール・ラルシェ議長と会見しました。
会見でチン首相は、両国の議会間の協力を強化し、協力協定の円滑な批准に向けた環境整備、ならびに地域および国際的な議会フォーラムでの連携と相互支持を促進するよう提案しました。また、EVIPA=EU・ベトナム投資保護協定について、フランス側に早期批准を働きかけました。
両者は、国防・安全保障分野、特に国連平和維持活動や災害救助、科学技術、エネルギー、交通・運輸などの分野での連携を進めることで一致しました。また、大学間交流を含む教育・人材育成、フランス建築の面影を残すベトナム国内の文化遺産保護、さらにはワクチン製造をはじめとする医療分野での協力も強化することで合意しました。
同日午後、チン首相はフランス国民議会のヤエル・ブラウン=ピヴェ議長と会見を行い、両国の包括的な戦略的パートナーシップを具体化する象徴的なプロジェクトとして、交通インフラの整備、新エネルギー、教育・文化芸術、博物館の保存などの分野での連携を提案しました。
両首脳は、両国議会の専門委員会や友好議員グループ間での交流を継続し、経験共有と立法機関の機能強化、そして政府間で締結された協定の履行を効果的に監視することでも一致しました。
また、IPU=列国議会同盟やAPF=フランス語圏諸国議院同盟など、多国間の議会フォーラムにおいても引き続き連携と相互支援を深めていく方針です。
(VOVWORLD)