新興経済国グループ「BRICS」拡大首脳会議およびブラジルでの二国間活動への参加を機に、現地時間の5日午後、ファム・ミン・チン首相はブラジル・リオデジャネイロで開かれた「ベトナム・ブラジル企業座談会」に出席しました。
この座談会には、両国の省庁や関連機関の代表、そして両国の大手企業の代表など80人以上が参加しました。
席上、チン首相は、両国企業に対し、連携・協力・投資をさらに強化するよう呼びかけ、重点的かつ突破口となる3つの分野を示しました。それは、農業、科学技術・イノベーション・デジタル化・通信、そして銅や石油・ガスなどの鉱産資源の開発・加工です。また、両国の強みである農産物の市場開放もさらに進める必要があると述べました。
さらに、ブラジルとベトナムは世界第1位と第2位のコーヒー生産国であることから、コーヒーの生産・輸出のための同盟を形成し、コーヒー取引所の設立を検討し、両国共通のブランドを構築し、コーヒー文化を両国の文化と結びつけて高めていくことで一致しました。
座談会後、チン首相と両国の省庁の代表の立ち会いのもと、ベトナムとブラジルの企業は、水産物輸出、畜産、若手サッカー選手の育成に関する協力文書を交わしました。
現在、ブラジルはラテンアメリカ地域におけるベトナムの最大の貿易相手国であり、昨年の双方向の貿易額はおよそ80億米ドルに達しています。両国は今後、この貿易額を早期に100億ドル、さらに2030年までに150億ドルへと引き上げることを目指しています。
投資面で、現在、ブラジルはベトナムで6件の投資プロジェクトを展開しており、総登録資本金は約383万ドルです。一方、ベトナムからブラジルへの投資は1件、登録資本金は30万ドルとなっています。
今回、署名された協力文書はベトナムのナムヴィエット社とブラジルのAV09社によるナマズ「チャ」とティラピアの養殖・輸出に関する協力合意書、ベトナムのチョンコイ社とブラジルのフジクラ・クエイル・ジェネティクス社による総額2億ドルのウズラ畜産に関する協力合意書、そしてホーチミン市サッカークラブとグレミオ(ブラジル)による総額300万ドルの若手サッカー選手育成に関する協力合意書が含まれています。
(VOVWORLD)