チン首相は、スペインの大手企業の指導者がサンチェス首相に同行したことを高く評価するとともに、これらの企業がベトナム市場について深く理解するようになり、両国間の新たな協力の展望を切り開くとの確信を表明しました。
4月9日午前、ハノイの国家主席府で、ファム・ミン・チン首相は、4月8日~10日までベトナムを公式訪問中のスペインのペドロ・サンチェス首相の歓迎式典を主宰しました。歓迎式典後、チン首相とペドロ・サンチェス首相は会談に臨みました。
会談で、チン首相は、スペインの大手企業の指導者がサンチェス首相に同行したことを高く評価するとともに、これらの企業がベトナム市場について深く理解するようになり、両国間の新たな協力の展望を切り開くとの確信を表明しました。
(テープ)
「ベトナムは常にスペインとの多岐にわたる協力関係を重視し、強化したい意欲があります。両国は戦略的なパートナーシップを樹立しています。スペインはベトナムが欧州で最初に戦略的パートナーシップを確立した国となっています。スペインは、ベトナムの刷新と発展事業において、貴重で誠実な支援と援助を行ってくれた友人でもあります。ベトナムとスペインは、文化、戦略的な地理的位置、民族の輝かしい歴史的伝統、特にユニークな文化において多くの類似点を持っています。これこそが、両国が発展の道を共に歩み、協力関係を将来にわたって拡大していくための重要な基盤となります」
これに対し、サンチェス首相は、ベトナムが近年の成果を高く評価するとともに、スペインが常にベトナムの発展プロセスを支持していると確認しました。同首相によりますと、両国は包括的な戦略的パートナーシップを目指すことができるとのことです。
会談後、両首相は協力文書の調印式に立ち会いました。その直後の記者会見で、チン首相は次のように明らかにしました。
(テープ)
「両国は新たな金融協力プログラムの調印を歓迎します。これは、両国が潜在力、強み、ニーズを有する分野における投資協力の効果をさらに高めるための条件を整えるものです。ベトナムは、スペインが他のEU欧州連合加盟国に対し、ベトナム・EU投資保護協定の早期批准を働きかけること、欧州委員会に対し、ベトナムの水産物に対する違法・無報告・無規制漁業の『イエローカード』早期解除を促すことを期待しています。また、締結済みの合意に基づき、国防・安全保障分野での協力を推進し、科学技術・イノベーション、農業・漁業分野での協力を促進したい意欲があります。ベトナムは、質の高い人材育成においてスペインとの協力を望んでいます。」
なお、同日正午、ハノイで、チャン・タイン・マン国会議長はサンチェス首相と会見しました。
(VOVWORLD)