ベトナムは、すべての経済主体がグリーンな未来の実現に向けて積極的に貢献できるよう、P4Gに対して気候変動対応における財政的・技術的支援の継続を提案しました。
17日、第4回P4G「グリーン成長とグローバル目標2030のためのパートナーシップ」サミットの2日目がハノイで開催され、各国の代表団が分野別討議に臨みました。金融、技術、人材などあらゆる分野において、グリーンかつ持続可能な成長に向けた方向性が共有され、議論が交わされました。
これに先立ち、16日夜、ファム・ミン・チン首相は、P4Gサミットの一環として、「持続可能で人間中心のグリーン・トランジション」をテーマにしたハイレベル討議を主宰しました。会議には各国代表団の団長や国際機関の代表が出席しました。
(テープ)
「グリーン経済の能力構築には、グリーン経済分野を支える金融システムの整備が欠かせません。循環型経済を中核に据え、資源利用の効率化と温室効果ガスの排出削減に向けた、グリーン技術とイノベーションが中心的役割を果たします。また、グリーンな国際協力の枠組みと、多分野・多主体の連携を構築する必要があります。各国の政府、企業、市民社会組織の間で経験を共有し、資源を有効活用し、技術移転や資金支援を円滑に進めるには、国際協力が不可欠です」
ベトナムは、すべての経済主体がグリーンな未来の実現に向けて積極的に貢献できるよう、P4Gに対して気候変動対応における財政的・技術的支援の継続を提案しました。また、国際社会全体が力を合わせて、「人間を中心に据えた持続可能なグリーン・トランジション」という共通の目標と約束の実現に向けて努力する必要があると呼びかけました。
会議では、各国の代表団から、国際協力と多国間主義の推進こそが、地球規模の課題に対応し、互いの補完性を生かしながら包摂的に発展していくカギであるとの認識が示されました。そして「誰ひとり取り残さない」という方針で、持続可能でグリーンな未来の実現をめざす強い決意が共有されました。
(VOVWORLD)