10日午前、ニュージーランド側の要請により、ファム・ミン・チン首相は、ニュージーランドのクリストファー・ラクソン首相と電話会談を行い、両国関係および地域と国際問題について意見交換を行いました。
席上、チン首相は、ベトナムとニュージーランドが現在、加盟しているASEAN・オーストラリア・ニュージーランドの自由貿易協定(AANZFTA)や包括的および先進的環太平洋パートナーシップ協定(CPTPP)などの枠内で、情報共有と協力を一層強化し、緊密に連携していく必要があると強調しました。また、包括的な戦略的パートナーシップの精神のもと、二国間の貿易投資協力をさらに拡大し、輸出入品目の多様化を進め、2026年までに貿易額30億ドルの目標達成を目指すことを提案しました。
また、チン首相は、アメリカのトランプ大統領が多数の貿易相手国に対する報復関税を90日間一時停止することを発表したという前向きな動きを高く評価し、ベトナムは引き続きアメリカの関係機関と積極的に協議を進め、双方にとって利益が調和する貿易協力の枠組みの構築を目指す考えを示しました。さらに、チン首相は、現在の国際情勢において、各国が対話と相互理解を促進し、多国間経済連携の枠組みにおける協力を強化していくことの重要性を強調しました。
一方、ラクソン首相は、ベトナムとニュージーランドは国際貿易体制およびサプライチェーンの安定確保、各国および世界全体の安定的な経済成長の確保で共通の利益を有していると述べました。また、今後、両国が二国間および多国間の枠内で協力をさらに強化していくことに同意しました。
(VOVWORLD)