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文化

タイ族の平和を祈る儀式

 平和と祝福を祈る儀式は、タイ族の共同体に密接に関連する民俗活動です。毎年旧暦の1月末と2月初旬に行われる平和祈願の儀式は人々が集い、神々に敬意を表し、平和で豊かな生活を祈り、願う機会となっています。 


 

タイ族の宗教活動において、この儀式は最も重要です。以前は一晩中儀式を行っていましたが、現在では家主の都合により、日中でも可能です。タイ族にとって、平和祈願の儀式は年始の重要な儀式です。タイ族はこの儀式を行うと超自然的な存在とプット・ルオン (大仏)そしてダム(祖先)に支えられると信じています。虎に襲われず、蛇に噛まれず、水に沈んでも浮き、何をしても大丈夫です。通常、式典を行う家族は料理と供物を手配しなければならないので儀式は1回に限られています。しかし、これらの供物の準備には数か月、場合によっては1年もかかります。なぜなら、タイ族の人々は平和の儀式のために常に最もおいしい物を選び、準備し、奉納するからです。供え物は三種類があります。三世の儀式には家主が育てた鶏、魚、豚の丸焼き、家鴨、精進料理の儀式には自家栽培の稲穂から作られたバイン・ザイ、バイン・ロム、バイン・チェ・ラム、タイン・ボンの儀式には花と果物が供えられます。準備をうまくできるように、通常、儀式の介添人が一人手伝いに来ます。


平安祈願の儀式で使うタイ族の人形。


祈祷師が儀式の服を着替えるのを手伝うナン・フオン。


平安祈願の儀式で祈祷を行う祈祷師。


タイ族の春の礼拝式における三段の祭壇の最上段。


ダン・ティンという楽器でプット・ ルオン (大仏) の礼拝を行う祈祷師。

 

準備が整い、儀式の時間になると、家主は祈祷師を家に迎えます。屋外で行われるタイ族の他の主要な祭りとは異なり、平安祈願の儀式は屋内で行われます。礼拝式に出席するすべての人は定められた位置に座らなければなりません。座る場所は明確な順序で区切られており、見ているだけで各人の役割や地位が分かります。祈祷師、儀式の介添人、家主は祭壇前の上半分に座っています。台所に近い真ん中の位置は兄弟、親戚や村の男たちの場所で、最後に下の部分が女性達が座る場所です。

しかし、儀式で最も重要な人々のための場所にナン・フオン(タイ族の人々はチャウ・スレイと呼ぶ)いう女子がいます。この女子は供物を供える儀式に欠かせない儀式を補助する人々の一人です。ナン・フオンは家主によって選ばれ、柔和で、謙虚で、貞淑で、特に未婚(ニャン・スラオと呼ばれる)でなければなりません。ナン・フオンは祈祷師が服を準備するのを手伝ったり、シナモンの花を拾う人を選ぶ儀式を執り行います。これは最初の手順であり、祈祷師が重要な儀式を行うのに役立ちます。タイ族の女性や少女がタブーである心霊的な空間でチャウ・スレイは非常に特別な存在です。


 

供物の内容に応じて、様々な楽器を使う祈祷師。


儀式で祈祷師の補助をするナン・フオンと介添人。

タイ族の文化を受け継ぐ手首に糸を結ぶ習慣。


平和祈願の儀式の前に衆生に供物を捧げる儀式を行う祈祷師と家主。



 

平安祈願の儀式では祈祷師がどの系統に属するかによって、その系統の楽器を用いて歌に合わせて礼拝を行います。参加者は時には高く、時には低く、時には荘厳に、時には弾む祈祷師の礼拝の声と共に、魅惑的なリュートと鐘の音色心霊的な空間に浸ります。


儀式の核心は手首に糸を結ぶ儀式です。祈祷師は家族の手首に赤い糸を結びます。タイ族の考え方によれば、その糸はすべての人を守る御守りのようなもので、幸運や幸せを人生にもたらしてくれます。

文、撮影:ヴィエット・クオン/ベトナムフォトジャーナル

訳者:ソン・タム・クエン




文、撮影:ヴィエット・クオン/ベトナムフォトジャーナル 訳者:ソン・タム・クエン

ソントゥタイ島の春の色

ソントゥタイ島の春の色

ソントゥタイ島村(カインホア省チュオンサ島地区に属する)の軍と住民は、本土からの訪問者を歓迎する準備を熱心に行います。嵐の真っ只中においても、この地の軍隊と人々は今も頑固に抵抗し、祖国の海と島々の主権をしっかりと守っています。

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