この活動を支えるのは、クアットドン村出身で40年以上のキャリアを持つ職人、ファム・ティ・フォンさん(56歳)です。彼女は日々の仕事の傍ら、自ら受講生を直接指導しています。
フォンさんは受講生一人ひとりに寄り添い、針の運び方や色糸の合わせ方を丁寧に教えます。参加者たちは、刺繍枠の中で少しずつ形になっていく作品を想像しながら、一針ずつ丁寧に刺し進めていきます。
アメリカ在住のベトナム人、ホン・ヴォさんは、一時帰国の際にクアットドン村を訪れ、その製品の素晴らしさに魅了されてすぐに受講を決めたといいます。
「5回のコースでしたが、基礎から花や蝶の刺繍まで、多くのことを学ぶことができました。スタッフも非常に熱心で、熟練の職人であるフォンさんの丁寧な指導にとても満足しています。この教室に参加できて本当に良かったです」
また、ハノイ市内から参加したヴー・アイン・トゥエットさんは、この教室で学んだのは技術だけではないと話します。伝統工芸の深み、色の調和、そして忍耐強さと職人魂を感じることができたと言います。
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「仕事は忙しいですが、刺繍が大好きで以前は独学でやっていました。しかし、なかなかうまくいかず、基礎から学びたいと思いこの工房を見つけました。今では自宅で自分の服にかわいらしい花の刺繍ができるようになり、周りからも褒められてとても幸せです」
「トゥー・ティー刺繍店」は今後、旅行会社と連携し、外国人観光客向けの「手刺繍体験ツアー」を構築する計画です。ブイ・ティ・マイ・ランさんは次のように述べています。
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「体験型観光を通じて、村の文化的な価値を守り広めると同時に、職人たちの新たな生計の手段を作っていきたいと考えています。観光客が自らの手で作品を完成させることで、伝統工芸の価値をより深く理解し、職人もまた、お客様のニーズを知る良い機会になると信じています」
ハノイを訪れる観光客の間で、独自の文化体験への関心が高まる中、クアットドン村の刺繍教室は、歴史ある首都ハノイの新たな魅力的な観光スポットとして注目を集めています。
(VOVWORLD)