26日午後、ハノイでファム・ミン・チン首相は、S&Pグローバル・レーティングのリン・マクスウェル最高商務責任者と会見しました。
S&Pグローバル・レーティングは、世界有数の独立信用格付け機関であるS&Pグローバルの中核を担う部門であり、政府、金融機関、企業、金融商品などの財務状況や信用力を評価する役割を果たしています。現在、S&Pグローバル・レーティングはベトナムの国家信用格付けを担当しており、去る2024年6月に、ベトナムの国家信用格付けをBBプラスに引き上げ、格上げの見通しを「安定」と発表しました。
会見で、チン首相はS&Pグローバル・レーティングの成長を祝福するとともに、ベトナム市場に対するS&Pの前向きな評価を高く評価しました。また、S&Pグローバル・レーティングがベトナムの経済発展やベトナム・アメリカ関係の強化に貢献していることにも謝意を表し、ベトナムとアメリカが2023年に包括的な戦略的パートナーシップを確立し、アメリカがベトナムの主要な貿易相手国であることを強調しました。さらに、ベトナムは現在、両国の貿易関係のバランスを取るため、アメリカの工業製品の輸入を増やしており、特に航空業界の発展のためにアメリカ製の航空機を多数購入する計画を進めているとしています。
そして、ベトナムはアメリカに対し、ベトナムを市場経済国として認定し、ベトナムの実質的な国際統合の促進に有利な条件を提示するとともに、D1およびD3のハイテク輸出規制リストからベトナムを除外するよう要請しました。
一方、S&Pグローバル・レーティングのマクスウェル氏は、同社の活動がベトナムの金融市場の発展や信用格付けに対する市場の信頼向上に寄与していると述べました。また、S&Pグローバル・レーティングはベトナム市場とともに成長し、その知見や市場基盤を国際資本市場にも活用することを目指すとし、特に官民連携プロジェクトを通じてベトナムの発展に貢献したいとの意向を示しました。
(VOVWORLD)