8日午前、ホーチミン市で開催されていた2025年国連ウェーサーカ祭が盛大に執り行われ、閉幕しました。この仏教最大の国際行事には、世界85カ国・地域から数千人の高僧や宗教指導者、各国政府代表が参加しました。
3日間にわたって行われた今回の大祭では、「人間の尊厳のための団結と寛容」をテーマに1000を超える研究発表や討論が行われ、現代社会における仏教の役割を再確認する場となりました。
閉会式に出席したグエン・ホア・ビン副首相は、次のように述べています。
(テープ)
「この大祭の成功は、ベトナムの文化的価値と宗教的多様性を世界に示す好機となりました。特に注目すべきは、数百万人のベトナム国民が喜びと信頼をもって参加した点です。これは我が国の宗教的自由と精神文化の豊かさを証明するものです」
大祭の締めくくりとして採択された「ホーチミン市宣言」では、持続可能な開発において「誰一人取り残さない」という理念が強調され、人間中心の発展における宗教者の役割が明記されました。
また、今回の開催は、ベトナムが仏教外交の重要拠点として国際的地位を確立したことを示すものとなりました。
この仏教行事は、来年2026年に中国での開催が予定されています。
なお、ウェーサーカ祭は、釈迦の誕生・悟り・入滅という三大仏事を祝う行事として、1999年に国連によって公式に認定されました。
(VOVWORLD)