チャン・フウ・ロック博士は国が平和になった1984年に生まれ、勉強し、自分の夢を叶えることができた。
ロック博士は、ホーチミンの郊外にあるリン・チュン‐トゥ・ドゥックに住んでいる。ここは、戦時中空爆により開いた穴で出来た池が多いため、子供の時からロック博士は友達とその池で小エビと魚を獲った。成長した時、エビと魚が好きで、ホーチミン市農林大学の水産物学科に合格した。
2010年、チャン・フウ・ロック博士は大学を卒業した後、アメリカのArizona大学から奨学金もらった。その時、チャン・フウ・ロック博士は微生物とエビの感染症について研究した。当時、ベトナムで早期死亡症候群(EMS)‐急性肝膵壊死症候群(AHPNS)によるエビ大量死が発生した。
チャン・フウ・ロック博士は、その問題を論文のテーマにした。早期死亡症候群(EMS)‐急性肝膵壊死症候群(AHPNS)を研究した3年間後、ロック博士はその原因が腸炎ビブリオによるものであると発表した。
その感染症を防ぐため、感染したエビを慎重に取り除き、水質処理などの方法を提出した。その方法は効果的で大きな意味があり、ベトナム及び各国で実践されている。
2011年、2012年、ベトナムのソック・チャン省におけるエビ養殖場において、感染病EMS/AHPSによりエビが全滅した。チャン・フウ・ロック博士の方法のおかげで、その感染病は解決された。

2015年1月の時のチャン・フウ・ロック博士T。
撮影:レー・ミン

蝦を検査しているロック博士。
撮影:レー・ミン

外国人の専門家と討論しているロック博士。
撮影:資料

実験室にいるロック博士。
撮影:レー・ミン

ロック博士とその同僚。
撮影:レー・ミン

アメリカのアリゾナ大学にいるロック博士。
撮影:資料

セミナーに出席しているロック博士。
撮影:資料 |
2013年末、帰国した後、チャン・フウ・ロック博士は農林大学で教えている。ロック博士の意見から、エビと魚を研究する現代的な設備を備えた研究室が設けられた。
この研究室の活動は、効果的で、多くの学生を集ている。
ロック博士も農民たちが水産物についてもっと理解できるように農業についてのセミナーも行った。
2014年、ロック博士はベトナムの全国の各地方と協力し、農民たちにエビを養殖についての討論会を行い、多くの農民たちの関心を集めた。ロック博士も直接に農民たちにエビの養殖方法を指導した。
この2年間、ロック博士はエビの養殖が盛んなホーチミン市、ビントゥアン省、クアンビン省の南部から中部までの各地方を訪問し、農民たちの意見を聞き、農民たちの顧問を務めた
農林大学の水産物学科の課長であるグエン・ニュ・チ博士は「ロック博士はまだ若いですが、研究に熱心で、エビ養殖の研究に多くの貢献をしています。」と述べた。
農民たちを援助し、その生活を改善させる希望でロック博士はいつも努力し、研究に励んでいる。
文:ソン・ギア
撮影:レー・ミン