新型コロナ感染症のパンデミックによる長い沈黙の日々が過ぎ、辛丑年テトが近くなり、ホイアンの旧市街は徐々に昔の懐かしく美しい生活のリズムが戻り、ベトナム中部の最も古い貿易港を訪れた旅行客はいつも郷愁で胸が一杯になります。
新型コロナが流行し、ホイアン旧市街は客が来ず、夜は空っぽで哀しい日が長く続きました。夜になると、小さな通りはまったく静かで、聞こえるのは人が歩く足音だけでした。苔に覆われた古い昔の家は、高く架けられた赤い提灯からの暖かい赤黄色の光や、満月の夜にホアイ川の風に沿って漂うお香の香りを放つことはありませんでした。
悲しみがホイアンにまとわりつき、いつ終わるのか分かりませんでしたが、幸いにも一先ず流行が収まり、夜には小さな通りが再びライトアップされ、再び店を開き、クアン地方の趣きがある食べ物を提供して旅行客を歓迎する機会に恵まれました。