中国・天津での世界経済フォーラムへの参加を終えたファム・ミン・チン首相が26日、上海市を公式訪問し、陳吉寧(ちん・きちねい)上海市党委員会書記と会見を行いました。
この会見で、チン首相は上海市との協力強化を提案し、特に交通インフラの整備、スマートシティやグリーンシティの建設、イノベーション分野での連携を求めました。
またチン首相は、上海市に対してベトナムの特産品の受け入れ拡大や、ベトナム企業の国際貿易活動への参加支援を要請しました。さらに、観光・文化・スポーツ分野での協力推進や、ベトナム人留学生への奨学金増加についても協力を求めました。
一方でチン首相は、ベトナムが上海企業のベトナムへの投資拡大を歓迎し、積極的に支援していく姿勢を示しました。
これに対し陳吉寧上海市党委員会書記は、ベトナムとの経済・貿易協力をさらに深めていく意向を表明しました。具体的には、デジタル変革、人工知能、半導体、スマートシティ建設、高品質な人材育成などの分野で、お互いの強みを活かした協力を進めていくとしています。
上海市はまた、都市管理、環境問題の解決、国際金融センターや自由貿易区の建設といった分野で、これまでの経験をベトナムと共有し、協力・支援していく用意があることを明らかにしました。
(VOVWORLD)