ベトナムのクアンビン省におけるすばらしい世界自然遺産であるフォンニャ-ケバン遺跡がある。この遺跡は歴史、地形、地質などの価値を有し、多くの洞窟がある。その中、フォンニャ洞窟は世界で最もすばらしい洞窟の一つである。
4億年前から今まで、フォンニャ-ケバン遺跡の中、300の壮大な洞窟が作り出された。
フォンニャ洞窟はベトナム中央部のクアンビン県にある。フエから250km、ハノイ方面に195kmほど北上、ドンホイという町から旧ホーチミンルートへ入り、ラオス国境に向かって北東へ55km、フエから車で4時間余りかかる。観光客はクアンビン省ボチャック県ニョンチャック集落から、船に乗り、30分ぐらいソン川沿に行くと、フォンニャ洞窟に到着する。
昔から、フォンニャ洞窟は多くの人々に知られ、多くの歴史の本に書かれている。19世紀の末、グエン王朝の官僚が書いた「大南一統史」という本の中に、フォンニャ洞窟が神仙洞窟と呼ばれたという。フランス人の 宣教師 はフォンニャ洞窟を「東洋第一洞」(東洋の第一位の洞窟)と呼んだ。1924年7月、イギリスのバートン研究者はフォンニャ洞窟を訪問、フランスの有名なParidac洞窟とスペインのCuevas del Pracに値すると思った。

ソン川。撮影:グエン・バック・チエン

フォンニャ洞窟。撮影:ベトナムフォトジャーナル

フォンニャ洞窟の大きな鐘乳石。撮影:ベトナムフォトジャーナル

フォンニャケイバンの国立公園の大木。撮影:ゴック・ラップ

フォンニャケイバンの国立公園のカルストの山。撮影:マイン・トゥオン

輝いているティエンドオン洞窟

ティエンドオン(天国)洞窟の美。撮影:ファム・チュン・タイン |
1990年、1992年、1994年、英国洞窟研究協会(British Cave Research Association, BCRA)が定めた七つの評価基準に合致する自然の造形美すべてを備えた世界二大洞窟の一つと判定された。七つの基準は、洞窟の全長、洞窟内の広さ、洞窟内の高さ、地底川の長さ、その川べりや川底の美しさ、鍾乳石の石筍の素晴らしさである。
この洞窟だけではなく、フォンニャケイバン国立公園全域のカルスト生態系とともに、ユネスコによって世界遺産に登録された。面積が85.754haであるフォンニャケイバン国立公園は、豊富な生態系を有する東南アジア最大のカルスト森林保護区でもあり、66の種類の貴重な動物がいる。その中、虎、熊、黄金の亀などの23の種類の動物が世界の保護すべきのリストに入っている。
特に、科学研究、野生動物救助センターはフォンニャケイバンカルスト山の山頂において、500年から600年までのイトスギの森が発見された。イトスギは貴重な木であり、世界で残っているのイトスギは3種類だけである。
文:マイン・トゥオン
撮影:ベトナムフォトジャーナルと「2011年-ベトナムの世界陰惨の写真」
Bài: Mạnh Thường - Ảnh: Báo ảnh Việt Nam & Ảnh dự thi “Các Di sản Thế giới của Việt Nam - 2011”