ベトナムがBRICS首脳会議に「パートナー国」として参加するのは今回が初めてです。
現地時間の7月6日午前ブラジルのリオデジャネイロ市で、BRICS首脳会議はが開幕しました。ベトナムがBRICS首脳会議に「パートナー国」として参加するのは今回が初めてです。BRICSは、新興経済諸国の多国間協力メカニズムであり、経済的・政治的にその影響力をますます強めています。今年のBRICS首脳会議は「より包括的で持続可能なガバナンスのためのグローバルサウス協力の強化」をテーマとしており、約20カ国の首脳、国連事務総長、および多くの国際機関のリーダーが出席する重要な多国間イベントの一つとなっています。
チン首相(左)とブラジルのルーラ大統領(写真: Dương Giang/TTXVN)
ベトナムのファム・ミン・チン首相は、ハイレベル討議に参加し、「多国間主義、経済、金融、人工知能の強化」および「環境、COP30、グローバルヘルス」に関するハイレベル討議に出席、発表を行ったほか、気候ファイナンスに関する首脳の枠組み宣言の発表式典などに出席しました。
これらの席で、BRICSパートナー国として、チン首相はベトナムがBRICSコミュニティおよび国際社会において、誠実な友人、信頼できるパートナー、そして積極的かつ責任あるメンバーであることを強調しました。
チン首相は、BRICSおよびパートナー国に対し、3つの戦略的先駆性を提案しました。それらは、多国間主義の再構築に先駆けること。貿易自由化、平等性の促進に先駆けること。人工知能の力を人類に奉仕するために活用することに先駆けることです。
チン首相は次のように述べました。
(テープ)
「今日の世界における複雑な変化は、ブラジルのルーラ・ダ・シルバ大統領の深い認定を明確に示しています。多国間主義を断固として保護することは、我々が進むべき唯一の道です。この路線において、ベトナムはBRICSおよび南の国々と共に、真に公正で平等、科学的、包括的で持続可能なグローバルガバナンスシステムを構築するために、絶えず努力し、団結し、奮闘していきます。」
会議の2日間、BRICS加盟国は、医療、人工知能、気候変動などの分野での協力強化に焦点を当てました。議長国ブラジルは、今年の会議で達成される合意が、新興経済国の持続可能な開発課題の解決に貢献し、効果的な協力の促進を期待しています。
新興経済国のグループであるBRICSは2006年に設立され、現在、ロシア、中国、ブラジル、インド、南アフリカ、イラン、エチオピア、エジプト、インドネシア、UAE=アラブ首長国連邦の10カ国が加盟しています。これに加えて、ベトナムを含む10のパートナー国があります。
(VOVWORLD)