現地時間の20日午後、ニューヨークの国連本部で、パンデミック予防・備え・対応に関する国連ハイレベル会合が開幕しました。ファム・ミン・チン首相率いるベトナム代表団が出席しました。
チン首相は会議で講演し、国際社会に対し、将来の世代がパンデミックによる被害に苦しまないようにグローバルなアプローチ方法と解決策を打ち出すよう呼びかけました。また、ワクチンへの迅速かつ公平なアクセスを優先課題にし、感染症などに対する治療、予測、技術の能力、およびワクチンと医薬品の生産能力の向上、そして、発展途上国への技術移転と効果的な財政支援を促進する必要があると提案しました。
そして、チン首相は国際社会に対し、感染症の流行を早期に予防し、効果的に対応するため、人々の命と健康を第一にするという精神に基づいて世界健康安全保障を優先課題とするよう呼びかけました。
会議はパンデミックへの備えと対応に関する政治宣言を全会一致で承認し、この宣言の実施を包括的に評価するためにパンデミックへの予防・備え・対応に関する次回の国連ハイレベル会合を2026年に開催することを決定しました。
なお、今回の会合の開催は、ベトナムを含むいくつかの国の提案を受け、昨年9月の国連総会が承認したものです。また、2020年の国連総会はベトナムの提案を受け、毎年12月27日を国際疫病対策の日とすることを決定しました。
(VOVWORLD)