15日午後、ハノイの政府本部で、ファム・ミン・チン首相は、アメリカのコロンビア大学東南アジア研究所のベトナム担当上級顧問であるトーマス・ヴァレリー教授と会見しました。
会見でチン首相は、ベトナムが今年の経済成長率8%、さらには今後の二桁成長を達成するための政策提言を引き続き行うよう教授に求めました。また、科学技術の飛躍的な発展、デジタルトランスフォーメーションとイノベーションの促進、ベトナムにおける民間経済の発展に向けた協力を要請しました。
さらに、チン首相は、同教授に対し、アメリカが関心を寄せる問題、特に貿易の均衡化やアメリカ企業の投資・事業活動の障害解消に取り組んでいることや両国の経済関係をバランスと調和のとれた持続可能なものとするため、ベトナムをハイテク輸出規制国リストから除外し、市場経済国として正式に認めることをアメリカ政府に働きかけるよう要請しました。
チン首相は、フルブライト大学のプロジェクトがベトナム・アメリカの二国間関係の促進において多面的な意義を持つと強調し、ベトナム政府として大学の活動を最大限支援する方針を示しました。また、ホーチミン市人民委員会が関連機関と緊密に連携し、計画通りにプロジェクトを進めるよう課題解決に取り組んでいることを明らかにしました。
これに対し、ヴァレリー教授は、ベトナムの目標や戦略を高く評価し、いくつかの提言を行いました。また、チン首相が言及した分野を中心に、今後もベトナムとの協力を推進していく考えを示しました。
(VOVWORLD)