会見でチン首相は、グローバルガバナンスにおける国連の中心的役割への支持を表明しました。ベトナムは多国間主義と国際法を重視し、国際社会の対話と協力の促進に貢献するとともに、国連平和維持活動への積極的な参加を継続する考えを示しました。また、自然災害への対応力強化や気候変動対策、エネルギー転換について、国連からの支援を求めました。

これに対しグテーレス事務総長は、「ベトナムは平和と持続可能な開発のロールモデルであり、発展途上国の発言力と存在感の向上に貢献している」と高く評価しました。さらに、先に開催された国連未来サミットの成果をベトナムと協力して実現していきたいとの意向を示し、グローバルな平和、安定、包摂的で持続可能な発展に向けたベトナムの主導的役割への期待を表明しました。

双方は、増大する国際的な対立や地域紛争に対処するため、ASEAN・国連関係をさらに強化し、対話と協力を促進するASEANの橋渡し役としての機能を高めていくことで一致しました。

(VOVWORLD)