ギソンセメントのブランドは前から長い間でベトナム全国でよく知られていた。ギソンセメントは国家の多くの重要な工事で使われて、長年にわたって、「ゴールデンドラゴン」賞を授与されていた。「ゴールデンドラゴン」賞とはベトナムにおける生産・経営活動で優れた成績に達した外国資本金による企業を顕彰する名誉である。
タイン・ホア省のティンザー郡のハイ・トゥオンコミューンを訪問して、私たちはギソンセメント工場の規模と近代性に本当に驚かされた。高さ70メートルの耐熱塔の上に立って、視界を遠い所まで広めると、大きな山の丘陵地帯と巨大な海が現れる。北方を見ると、開拓埋蔵量が2億トン以上の良質のホアン・マイ石灰鉱山がある。この埋蔵量は工場の長期的運営を確保する原料の基になっている。

上から見たギソンセメント工場の一つのコーナー。撮影:チャン・タン・ザン

ギソンセメント工場の自動検査・制御システム撮影:チャン・タン・ザン
工場からギソン湾まで直接繋がれているコンベヤーライン。撮影:チャン・タン・ザン
ギソンの高品質のセメント製品が出荷されている。撮影:チャン・タン・ザン
ギソン港でのセメントの荷揚げ。撮影:チャン・タン・ザン
ギソンセメント製品は多くの大規模な建設プロジェクトで使われている。撮影:カック・フォン
ギソンセメント工場の夜のライトアップ。撮影:チャン・タン・ザン |
1995年4月11日に設立されたギソンセメント社はベトナムセメントグループ(Vicem)と太平洋セメント社(TCC)と三菱マテリアル材料社(MMC)という日本の2つの多国籍企業との合弁会社である。2000年7月に、タイン・ホア省におけるギソンセメント工場の215万トン/年の高品質のセメント産出量を持つ初めての生産ラインは多機能専用の岸壁荷役システムを持つギーソン湾まで長く延びて、3万5千トン級の船が着岸でき、材料の輸入と安全な荷揚げをすることを可能にする。それに、ホーチミン市での140万トン/年の容量を持つディストリビューションステーションも正式に運営に入れられた。
当初、同工場はセメントの生産に先進技術を適用した。石灰岩は開拓後に、ゲアン省のホアン・マイ山から12キロの長いベルトコンベヤーによって直接工場へ送られているので、輸送コストを劇的に減らす。工場の生産ラインの制御も近代的なコンピュータシステムにより自動的に行われている。
工場の訪問のために、私達を案内してくれたファム・ビェット・マオエンジニアは、ギソンの水深の深い港の利点を開拓したことで、ギソンセメント工場が材料や生産原料の輸入と製品の販売に大きな利点を持ち、生産コストの削減、製品価格の安値、競争力と収益力の向上を実現できると述べた。
生産能力をさらに高め、市場の益々の増加とニーズをタイムリーに満たすために、2007年に各投資家はタイン・ホア省での主力工場で2番目の生産ラインとタイン・ホア省のディストリビューションステーションを追加して導入することを決定した。この生産ラインはG7諸国の標準に達した多くの重要な装置があり、セメント総生産量を43万トン/年までに上げる。
良い原料源と近代的な生産技術を持つことで、Pooc langというギソンの混合物セメント製品(PCB40)はISO 9001 - 2000; ISO 9001 - 2008; ISO 14001 – 2004の認定書を取得できた。従って、ギソンセメントはバイ・チャイ橋(クアン・ニン省)、カントー橋(カントー省)、サイゴン - チュンルオン高速道路、イースト - ウエストアベニュー(ホーチミン市)などのベトナム国の主要な工事を含む、多くの大規模な建設プロジェクトで使われ、国の工業化·近代化事業に積極的に貢献している。
生産ラインへの投資に加えて、ギソンセメント工場は環境保護についても深く注意を払っている。定期的に3ヶ月ごと排気のサンプルを収集・分析・報告している。その分析結果は常に世界銀行、国際金融公社(IFC)とベトナムの有権機関が決めた基準での最高レベルに達成している。この問題の評価について、日本とベトナムの環境専門家は、ギソンセメントの高度な技術が排気をはじめ、高水準で環境の安全確保を完全に満たすことができると述べた。
15年間以上の運営後に、たゆまない取り組みにより、ギソンセメント工場はゴールデン·ドラゴン章(2005年)、国家品質金賞(2009年)、ベトナムゴールデンFDI賞(2009)、第2位の労働勲章(2010年)などといった、多くの権威ある賞を受賞した。現在、同工場はベトナムで第1位のセメントの生産・販売メーカーになることを目指している。
文:ビン・フン
撮影:チャン・タン・ザン、カック・フォン
文:ビン・フン - 撮影:チャン・タン・ザン、カック・フォン