25年以上も霊長類、特にダ・ナン市ソン・チャー半島のアカアシドゥクラングールに関する研究をしている在ベトナム米国ドゥクラングール財団所長のヴー・ゴック・タイン(Vu Ngoc Thanh)専門家は、この有名な沿岸都市のシンボルで、霊長類の「女王」と呼ばれる貴重なラングールの研究と保護に多くの重要な貢献をした人物です。
午前5時、空はまだ薄暗く、10月中旬の森の雨は激しく降り、雨は顔を打ちつけます。このような風雨ならヴー・ゴック・タイン氏とアメリカの野生生物写真家ライアン・デブート氏は予定通りにソン・チャー半島に行くことができないと思っていました。
しかし私は間違っていました。山の頂上に着いた時には、もうそこに二人がいたのです。強い雨と風の中、私の存在に気づかなかったようで、タイン氏とライアン・デブート氏は鬱蒼とした森の木々がある遠くの山腹に、長い特別なカメラのレンズを注意深く向けていました。ダ・ナン市のソン・チャー半島は他の場所と比較して最も美しく、最も大きいアカアシドゥクラングールが生息している場所です。そして、野生のラングールを簡単に観察できる世界で唯一の場所です。