ハノイには１,３５０の伝統的な工芸村や高い技術を持つ村があるという利点により、One Commune One Product（OCOP）プログラムが発展する大きな可能性を秘めています。これは人々の生活水準の向上と新しい農村の建設という目標の達成に貢献します。チュオン・ミー郡フー・ギア町のフー・ヴィン伝統工芸村にあるヴィエット・クアン竹・籐有限会社（ヴィエット・クアン会社）の竹と籐の製品はその一つです。
特に、OCOPプログラムに参加している多くの製品は伝統的な工芸村で生産され、布地・衣服、お土産、家具、手工芸品などの分野に集中しています。
最近のOCOP製品の分類と評価の結果を発表したハノイ新農村調整局によると、ヴィエット・クアン会社の竹と籐の製品は光栄にもハノイ人民委員会から認証を受けました。OCOPレベル４の評価を受けた製品はドラゴンスケール編みライトセット、トリオボウル、格子細工、長方形トレイ、紙箱、ペンホルダーセット、フルーツトレイです。
ヴィエット・クアン会社の竹と籐の製品は形はシンプルで素朴ですが、洗練され、細心の注意が必要な手編みの技術を用いていて、機械を使用していません。これにより、市場に出回っている製品と比較すると特に編む技術において大きな違いがあります。
 原材料を選び、剥ぎ取り、乾燥、割砕、乾燥…その後、沸騰したお湯で材料を茹でる工程により製品が美しい自然な色になる。写真：カイン・ロン  優秀なグエン・ヴァン・ティン職人とハノイ人民委員会からOCOPレベル４の認証を受けた竹と籐の製品。 写真：カイン・ロン  竹と籐の製品を生産する職人。写真：カイン・ロン  職人の細心の注意と技術が必要な竹と籐の製品を編む作業。写真：カイン・ロン  製品の均一性を保つための寸法の測定。写真：コン・ダット  ユニークで独自の特徴があり、顧客にとって非常に魅力的なヴィエット・クアン会社の籐製品。写真：カイン・ロン  製品に色をつけるスプレーペイントの工程。写真：コン・ダット  塗料をスプレーした後、乾燥させる竹と籐の製品。写真：カイン・ロン |
フー・ヴィン伝統工芸村を訪れ、肖像画、風景画など多くのユニークで優れた竹と籐の作品を製作している有名なグエン・ヴァン・ティン職人に会いました。
ハノイの首都で籐と竹の素材を使った手工芸品の有名なメーカーであるヴィエット・クアン会社のグエン・ヴァン・ティン社長は、１０歳の時から籐と竹の仕事を学びました。１７歳までには各タイプの製品を完成させるための技術、編み方を習得し、編む工程を理解し、材料を混ぜる方法を知っていました。そしてスキルは日々ますます熟練していきました。１９８６年に最初の賞である手工芸品の金メダルを獲得し、中央小手工芸協同組合連合から授与されました。２００９年、グエン・ヴァン・ティン社長はハノイ人民委員会から優秀な職人の称号を授与されました。さらに、２０１２年に彼の二人の息子、グエン・ヴァン・ビン氏（１９８２年生まれ）とグエン・フオン・クアン氏（１９８４年生まれ）が職人の称号を授与されました。その時、グエン・フオン・クアン氏は２８歳で、伝統的な竹と籐の工芸村フー・ヴィンの最年少の芸術家となりました。２０１６年には光栄にもベトナム国家主席から優秀な職人の称号が授与されました。
 ハノイ人民委員会からOcopレベル４認証を受けたドラゴンスケール形の手編みライトセット。 写真：カイン・ロン  オフィスやアパートの飾りに使用される竹と籐のランタン。写真：カイン・ロン  ヴィエット・クアン有限会社の生産ワークショップにある製品展示コーナー。写真：カイン・ロン  ヴィエット・クアン有限責任会社の生産ワークショップに置かれている様々な製品。写真：カイン・ロン |
籐や竹を編む仕事は単に生計を立てるための職業であるだけでなく、情熱も込められています。優秀なグエン・ヴァン・ティン職人の家族は彼らが作った製品に決して満足せず、常に熟考し、探求し、新しいモデルを作成しています。グエン・ヴァン・ティン氏と彼の子供たちは絹のような籐繊維から巧みな腕でベトナムのアイデンティティに溢れた多くのユニークな作品を創り出しています。
文、写真：カイン・ロン、コン・ダット
