(VOVWORLD) -11日午後、ハノイの国際交流基金ベトナム日本文化交流センターで、「舞踏:日本から世界へと広がる身体芸術」と題した展示会・ワークショップ・公演シリーズが開催されました。
開幕式で同センターの吉岡憲彦所長は、この催しの意義について語りました。
(日本語のテープ)
続いて、著名な舞踏家のオンラインレクチャーを提供するプラットフォーム「BUTOH CHOREO LAB」の松岡大氏が舞踏の歴史と特徴について説明しました。
(英語テープ)
「舞踏は第二次世界大戦後、土方巽と大野一雄によって創始されました。既成概念への反抗として知られるこの芸術形式は、定義や説明が非常に難しいものです。戦後の混沌の中で生まれた舞踏は、社会に残る醜悪なものへの強い抵抗を表現し、より原始的で日本的な何かを創造しようとしています。舞踏家は白塗りの身体、ミニマルな衣装、極めてゆっくりとした動きが特徴的です。」
展示会に参加したシカゴ美術大学のQuyen学生は、自身の体験を次のように語りました。
(テープ)
「公演を見ていると、様々な感情が湧き上がりました。舞踏家が完全に没入し、公演自体の一部となっているように感じられ、素晴らしい体験でした。このような質の高い公演を通じて、多くの人が強い印象を受け、さらに深く舞踏を探求するきっかけになると思います。若いベトナム人や年配の方々にとっても、新たな研究の糸口となるでしょう。将来的には、この芸術形態を通じて日本とベトナムの関係がさらに深まる可能性があると信じています」
この展示会は、日本の現代芸術である舞踏をベトナムに紹介し、両国の文化交流を促進する重要な機会となりました。