この数日、アメリカのマスメディアはグエン・スアン・フック首相のアメリカ公式訪問に関するニュースや、記事、論評を掲載し、この訪問を高く評価しています。
29日付けのワシントンタイムズは、「ベトナムとアメリカとのホワイトハウスでの議事日程は両国間の協力を促進する」と題する論評を掲載し、その中で、「この訪問は、双方が経済や、貿易などの分野での政策や、共に関心を寄せている国際問題などを討議するためのチャンスとなる。アメリカ新政府が対外政策を調整している背景の中で、これを通じて、両国は国民の長期的な利益のため、全面的パートナーシップを深化させていくことができる」と伝えています。
また、「フック首相のアメリカ訪問は、両国が貿易や、教育、安全保障、国防、航海などの分野における相互理解を強化したい意向にあることを示している」とした上で、両国間の全面的パートナーシップの強化策を提案しています。
同日、asiaplomacy.comというホームページは、「トランプ大統領はベトナムとの歴史を書き続ける」と題するアメリカ下院国際問題委員会のアジア・太平洋及びグローバル環境小委員会の補佐官を務めたリサ・ウイリアムズ博士の論評を掲載しました。
その中で、「今年11月にベトナムを訪問し、APEC首脳会議に出席するというトランプ大統領の決定は新しい節目を記すものである。トランプ大統領が就任1年目にベトナムを訪問することはアメリカ政権がベトナムとの関係を高く評価していることを示す。チャン・ダイ・クアンベトナム国家主席に寄せられた書簡の中で、トランプ大統領は経済、貿易、国際問題などの分野で協力を強化したい意向を確認した。両国の指導部は関係強化を期待している。アメリカがベトナムへの尊重を基礎にベトナムでの枯葉剤被害の克服に関する実践的見方を示すタイミング、及び、両国が国防関係を促進するタイミングが来ている」としています。
一方、5月30日付のワシントンタイムズはフック首相のメッセージを掲載しました。その中で、フック首相は、「ベトナムはアメリカのトランプ政権との良好な協力関係を構築したいのであるが、これは、両国国民の利益のためであるだけではなく、ASEAN共同体全体、及び、アジア・太平洋地域と全世界の平和、安定、協力、安全保障、繁栄のためのものでもある。この20年間に達成されてきた両国間の協力成果は、向こう20年間におけるその協力の迅速な発展の基礎になる」と強調しています。
ソース:VOV