26/11/2021 12:07 GMT+7 Email Print Like 0

漆原友貴氏: ベトナムでトランペット演奏への愛を広める

日本で育ち、ドイツで音楽を学び、仕事に打ち込み輝く場所としてベトナムを選んだアーティストの漆原友貴氏は、トランペットの演奏で音楽を響き渡らせ、その素晴らしさをベトナム社会に広める手助けをしています。
最近、漆原友貴氏はゲーテ・インスティトゥートからコンサートシリーズ「20世紀の音楽」に招待されました。このプロジェクトは、ベトナムとドイツのアーティストが世界中の人々と文化で友情の絆を結び、新型コロナ感染症の流行と戦うために協力しようというメッセージを投げかけ、不朽の音楽作品を一般の人々に演奏するというものです。トランペット奏者の漆原友貴氏は感動的な演奏で首都の聴衆の心に強いインパクトを与えました。また彼自身にとってはベトナムでのコンサートシリーズ「20世紀の音楽」が本当に多くの感情を抱かせ、トランペットの不朽のラブソングで冒険に挑むという素晴らしい高揚感をもたらしました。それらの経験はすべて、室内楽の発展とさまざまな側面についてより深い洞察を得るのに役立ちました。

恵まれた才能と自らの音楽に深い愛情を抱く漆原友貴氏は、ベトナムで一生懸命、積極的に音楽活動に取り組んでいます。彼はマット・チョイ(Mat Troi)交響楽団の副トランペット奏者であり、Inspirito-Hanoi音楽教育・開発センターの講師、「ハノイ・ブラス・ウィーク」(在ベトナム外国人トランペット奏者のコミュニティ)のメンバーです。彼の父と母は日本では有名なチェロとヴァイオリニストで、共に芸術家という家庭に生まれ育ちました。その芸術的な血を受け継いだ漆原氏は7歳でトランペットを始め、絶え間ない努力によりドイツのロストック音楽・演劇大学(HMTロストック)を卒業しました。

漆原友貴氏は次のように語りました。幼い頃から、母親がドイツのベルリン・オーケストラのCDを聞かせてくれたので、ドイツの音楽が体に染み込みました。大きくなって、ドイツ人の先生が日本に来てクラシック音楽のクラスを開いたので、その先生に師事しました。ドイツ人教師の指導を受け、音楽の才能が目覚めました。そしてドイツに留学しました。その運命からすれば、ドイツは自分にとって音楽への愛情を育み、成長を促してくれた場所でもあります。


トランペット奏者漆原友貴氏(2021年5月)。


ベトナムに住む愛好家とトランペットについてよく語り合う漆原友貴氏。


楽団のメンバーとリハーサルをする漆原友貴氏。


公演前に「ハノイ・ブラス・ウィーク」のメンバーと話し合うトランペット奏者漆原友貴氏。

漆原友貴氏は初めてベトナムに仕事に来た時に感じたことを忘れられません。ほとんどのベトナム人はブラスバンドについてあまり知らず、サックスと混同しています。ブラスバンドは軍隊の儀式や宗教儀式で使用される音楽ジャンルであるため、大都市のより多くの人々にこのジャンルを広めることは容易ではありません。 2018年からハノイに引っ越し、働くようになって、このジャンルの音楽を大都市で一般に広めるためにトランペット奏者のコミュニティを作ることを目指しました。彼はトランペットを演奏するテクニックを教え、この楽器の演奏に情熱を持つ人々を直接指導する教師です。そのため、友人たちと一緒に活気のある新しい遊びの場としてブラスバンドを結成することに決めました。彼のブラスバンドには「今も残る昔の音楽を聞いてください。さらに、表現力豊かな音楽という言語で一般の人々に新しい感覚をもたらす新しい作品がベトナムの音楽生活に深く入り込むために」というメッセージがあります。
「ハノイ・ブラス・ウィーク」と漆原氏は、ベトナム人とベトナムに住む外国人のために無料のマスタークラスを開催しています。ここはトランペットの演奏に魅せられた人たちが最新のトランペットテクニックについて学ぶ場所です。各クラスの講師は有名なアーティスト、有名なオーケストラのメンバー、ドイツのロストック音楽大学の経験豊富な講師です。毎日、不定時の短いコンサートがあり、学習者はステージで本物のアーティストがどのように感じているかを体験する機会があります。


作曲家ドー・ヌアンの「私の故郷ベトナム」を演奏する漆原友貴氏。


野外ショーに出演する漆原友貴氏とメンバー。


コンサートシリーズ「20世紀の音楽」での漆原友貴氏の演奏。


コンサートシリーズ「20世紀の音楽」の曲を一緒に演奏するブラスバンドのメンバー。


コンサートシリーズ「20世紀の音楽」で作曲家ドー・ヌアンの作品「私の故郷ベトナム」
を演奏するブラスバンドの指揮者漆原友貴氏。



人々にトランペットの音楽をより深く理解して貰えるように、いつも喜んで聴衆と交流する漆原友貴氏。


漆原友貴氏にはトランペットをベトナムの人々に広め、誰もがこの楽器を心から楽しむようになって欲しいという大きな願望があります。同時に、この愛をベトナムに住む外国人と一緒に大きく膨らませたいと考えています。これからも多くのベトナム人アーティストと共に、トランペットで伝統的なベトナムの愛の歌を探求し、演奏し続けることでしょう。

文:ビック・ヴァン

写真:タイン・ザン・VNP


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