(写真:NHK)
日本政府主催の「東日本大震災五周年追悼式」は11日午後、東京の国立劇場で開かれ、日本の天皇皇后両陛下、安倍首相、遺族の代表ら、およそ1200人が出席し、地震が発生した午後2時46分に出席者全員が黙とうをささげて哀悼の意を表しました。
続いて、安倍首相が「一歩ずつではありますが、復興は確実に前進しています。多くの犠牲の下に得られた貴重な教訓を決して風化させることなく、政府一丸となって災害に強い強じんな国づくりを進めていくことを、改めてここに固くお誓いいたします」と式辞を述べました。
天皇陛下は、「被災地で、また避難先で、今日もなお多くの人が苦難の生活を続けています。困難の中にいる人々、一人ひとりが取り残されることなく、一日も早く普通の生活を取り戻すことができるよう、これからも国民が心を一つにして寄り添っていくことが大切と思います」と、おことばを述べられました。
このあと、追悼式では岩手、宮城、福島の3県の遺族の代表があいさつしました。岩手県の遺族代表の山本永都さんは「大好きだった父はいまだに帰らぬままです。震災直後は、『なぜ、父は防潮堤の水門を閉めに行かなければならなかったのか』と母を問い詰めてしまうこともありました。今では消防団員として住民の命を守ろうとした父を、とても誇りに思い、尊敬しています」と述べました。
ソース:VOV