ベトナムには約、大小8000の祭りがあり、ベトナムはお祭りの国だと例えられた。精神的な意議、起源への思い出に加えて、お祭りはベトナム人がコミュニティ活動を通じて、より互いに親密に結びつくための機会である。
ベトナム人にとって、春はお祝いの季節と同義である。毎年、旧正月の後、お祭りは農村から都市までどこでも行われ、通常は旧暦の3月の終わりまで続く。
フート省でのフン王寺院のお祭り。撮影:ゴー・ズ(TL. BAVN)
フート省でのフン王寺院のお祭り。撮影:ゴー・ズ(TL. BAVN) |
初春のお祭りはベトナム人が祖先と先輩たちの恩返しをしながら、1年間一所懸命苦労して働いた後の娯楽の機会である。そして、ベトナム人にとって、初春のお祭りに遊びに行くのは自然景色を楽しんだり、春の新鮮で穏やかな空気を楽しんだりする機会である。お祭りは各地域の独自の文化的な特徴や生活習慣によって様々である。
研究者によると、北部地域は他の地域より多様なお祭りがあり、開催形式も大変豊かで多角的である。ここでは、ほぼすべての村やコミューンにはお祭りがある。その中で、フン王寺院のお祭り、ゾン祭り、フォン寺祭り、イエン・トゥ祭り、コロア寺院の祭り、ティク・ディエン祭り、リム祭りなどといった、主なお祭りがある。
典型的な例としては、ソク・ソンとフードン(ハノイ)でのゾン祭りは2010年11月16日にユネスコにより人類の無形文化遺産として認識された。ジョン祭りは大分昔から存在していた。同祭りは外国の侵略適に戦って国を保護するジョン聖人の恵みを記念するために開催された。(ゾン聖人はベトナムの4人の不滅の聖人の一人である。)同祭りはゾン聖人を名誉する意味以外に、外国の侵略適のアンチの精神も表し、ベトナム人の豊かで平和な国の願いを表す。従って、過去から現在に至るまで、毎年、旧暦の1月6日と4月9日になる度に、フーリンとフォードンという2つのコミューンの住民はゾン祭りの開催をを熱心に行い昔の英雄の恩を感謝している。
バクニン省でのリム祭り。撮影:ホアン·クアン・ハ(TL. BAVN)
バクニン省でのリム祭り。撮影:ホアン·クアン・ハ(TL. BAVN) |
ゾン祭り以外、春には北部地域での多くの地元は同時にお祭りを開くことになる。それぞれのお祭りは各地域の文化的アイデンティティを持っていて、各地域のユニークな特徴を作り出す。例えば、コ・ロス祭りはアーチェリーコンテストがあ
り、ドーソンでの祭りは牛戦いで有名で、リム祭りはクアンホの男性と女性間の通信歌で熱情的なものなどである。
ハノイ、ザーラム地区のフードンコミューンのゾン祭り。撮影:ホアン·クアン・ハ(TL. BAVN)
ハノイ、ザーラム地区のフードンコミューンのゾン祭り。撮影:ホアン·クアン・ハ(TL. BAVN) |
北部の村祭りの空気とは違って、中部と南部の祭りは多くの場合、宗教、職業、風光名所に関連している。典型的にはアンザン省でのバー・チュア・スーのお祭り、テーニン省でのバー・デン山のお祭り、ビンズオン省でのバー寺のお祭り、フエでのシン村のレスリン祭りなどがある。
ハノイ、タン·スアンのチィエウ・クク村のお祭り。撮影:トラン・タン・ザン(TL. BAVN)
ハノイ、タン·スアンのチィエウ・クク村のお祭り。撮影:トラン・タン・ザン(TL. BAVN)
アンザン省でのバー・チュア・スーのお祭り。撮影:ヒュー·タン、ミンコック(TL. BAVN)
アンザン省でのバー・チュア・スーのお祭り。撮影:ヒュー·タン、ミンコック(TL. BAVN) |
約8000の祭りの中で、ベトナム人と外国駐在員にとって最も重要で神聖なお祭りはフン王寺院のお祭り(フン王の死の記念日も呼ばれる)である。今日では、フン王寺院のお祭りは国家により国の休日として公認されている。同祭りは旧暦の3月の8日~11日まで開催され、その中、10日はメインである。同祭りは国内外のベトナム人がフン王の国造りの恩返しの機会である。これは世界中の国にないベトナム人の祖先を崇拝する美しい習慣である。その特殊な性質でベトナムは既にユネスコに対してベトナムのフン王を祭る信仰が人類の無形遺産であることを認識してもらうための書類を作っている。
全国で開催される8000近い祭り、特に春の祭りで、ベトナムがお祭りの国に値すると言えるだろう。これはベトナム人の各人々にとって貴重な文化遺産の宝庫だけでなく、ベトナムの文化、慣習や慣行を学びたい人にとっても非常に魅力的なものである。
文:トン・ティン
撮影:ベトナムフォトジャーナルの資料(TL.BAVN)
文:トン・ティン- 撮影:ベトナムフォトジャーナルの資料(TL.BAVN)