05/05/2021 00:01 GMT+7 Email Print Like 0

ヴー・ゴック・タイン氏:霊長類の「女王」の研究に足跡を残して25年以上

25年以上も霊長類、特にダ・ナン市ソン・チャー半島のアカアシドゥクラングールに関する研究をしている在ベトナム米国ドゥクラングール財団所長のヴー・ゴック・タイン(Vu Ngoc Thanh)専門家は、この有名な沿岸都市のシンボルで、霊長類の「女王」と呼ばれる貴重なラングールの研究と保護に多くの重要な貢献をした人物です。
午前5時、空はまだ薄暗く、10月中旬の森の雨は激しく降り、雨は顔を打ちつけます。このような風雨ならヴー・ゴック・タイン氏とアメリカの野生生物写真家ライアン・デブート氏は予定通りにソン・チャー半島に行くことができないと思っていました。

しかし私は間違っていました。山の頂上に着いた時には、もうそこに二人がいたのです。強い雨と風の中、私の存在に気づかなかったようで、タイン氏とライアン・デブート氏は鬱蒼とした森の木々がある遠くの山腹に、長い特別なカメラのレンズを注意深く向けていました。ダ・ナン市のソン・チャー半島は他の場所と比較して最も美しく、最も大きいアカアシドゥクラングールが生息している場所です。そして、野生のラングールを簡単に観察できる世界で唯一の場所です。


在ベトナム米国ラングール保護基金のディレクター、霊長類のベトナム専門家ヴー・ゴック・タイン氏。
写真:タイン・ホア


2018年7月、ダナンのソン・チャー半島でフィールドトリップ中の専門家ヴー・ゴック・タイン氏
と有名なアメリカの野生生物撮影監督ライアン・デブート氏。  写真:タイン・ホア




双眼鏡でダナン市ソン・チャー半島のアカアシドゥクラングールの生態活動を
観察する専門家タイン氏。  写真:タイン・ホア



ダナンのソン・チャー半島でのアカアシドゥクラングールの調査結果を確認する
在ベトナム米国ドゥクラングール保護基金の専門家タイン氏と同僚たち。写真:タイン・ホア



ソン・チャーの頂上(ダナン市)で夕暮れがせまる中、仲間と仕事の計画について
話し合う専門家タイン氏。   写真:タイン・ホア




自身の情熱から家を長く空け、定期的に森林に行く霊長類学者のヴー・ゴック・タイン氏。
写真:タイン・ホア




固有の霊長類であり、ダナン市のシンボルと見なされているアカアシドゥクラングール。写真:タイン・ホア

アカアシドゥクラングールはベトナムとラオスに生息する固有の霊長類であり、ダナン市のシンボルと見なされている。これは希少で絶滅の危機に瀕している動物であり、国際自然保護連合(IUCN)の絶滅危惧種のレッドリストおよびCITES国際取引禁止リストに記載されている。
ヴー・ゴック・タイン氏は霊長類の研究における一流の専門家です。彼はハノイ大学生物学部の研究者及び教育者で、1994年に初めてダナンに来ました。その旅行では1973年にソン・チャーでアカアシドゥクラングールを研究したアメリカの専門家に同行しました。その時、二人はダナンでソン・チャーにはアカアシドゥクラングールがもういないという報告があるという情報を得ました。そして、その時にタイン氏が初めてラングールの研究に正式に着手したと考えられていましたが、実はそれよりずっと前に詳細なサルを研究していました。

ドゥクラングール保護基金で働くようになってから、彼はより多くの時間をソントラ半島のアカアシドゥクラングールの研究に注ぐことができ、条件も整いました。それ以来、ほぼ毎年ハノイからダナンに飛んで来ています。年に2、3回訪れることもあり、短い時は約1週間、時には数か月もかけてこの珍しい動物に関する情報を収集するためのフィールドトリップを実施しました。



ベトナムのコン・トゥム省チュー・マム・レイ国立公園で救助されたアカアシドゥクラングールとタイン氏。
写真:資料


ダナン市ソン・チャー半島の夜の森に閉じ込められた赤ちゃん猿を救ったタイン氏。写真:資料


2009年、ソン・チャー森林(ダナン市)に調査旅行中の外国人女性専門家とタイン氏。写真:資料


動物識別スキルについてトゥア・ティエン・フエ省サオ・ラ自然保護区の森林保護員を訓練する
専門家のタイン氏(座っている人物)。写真:資料


ダナン市の小学生のアカアシドゥクラングール保護教育クラスで指導する専門家のタイン氏。写真:資料


国際霊長類保護協会2016年保護賞を受賞した専門家ヴー・ゴック・タイン氏と科学者たち。写真:資料

彼と同僚は多くの詳しい調査を通じて、ソン・チャー半島にいるアカアシドゥクラングールの画像、生息数、状態、食物連鎖、さらには脅威についての多くの貴重な研究を有名な国際科学雑誌に公開し、高い評価を受けました。

ヴー・ゴック・タイン氏はハノイ大学(現在の科学大学、ベトナム国立大学、ハノイ)生物学部の研究員を2014年に引退、ベトナムの米国ラングール保護基金に勤務し、現在はこの組織のディレクターを務めている。

タイン氏は次のように語ってくれました。ソン・チャー半島でラングールを見つけるのは簡単ですが、群れを保存および開発する研究においては、次のような一連の問題を解決するために専門家による長期間の骨の折れる、また非常に手の込んだプロセスが必要です。例えばソン・チャー半島におけるラングールの生息数、彼らの生息地、ラングールの食べ物、群れの構造、出産方法...など。
ラングールの食生活を研究するだけで、彼と彼の同僚は15年以上も費やしてきましたが、これまでのところ完了していません。「今年は木があるのでラングールは葉を食べているのを観察しましたが、来年は果物を食べるかもしれないし、再来年は花かもしれない... 一般的にというのは非常に複雑です」とタイン氏は述べました。

ソン・チャー半島に25年以上にわたって住み、個々のラングールの生活を研究している彼が愛着を持ち、この小さいながらも美しい半島に忘れられない多くの思い出を持っていることが十分理解できます。おそらくそれが、彼がソン・チャー半島でラングールとその生息地をどのように維持するかを常に考えていた理由です。ここはラングールにとって最も理想的な生活環境を備えた場所であり、世界で最大かつ最も美しいラングールの群れの本拠地でもあります。「将来、もしも他の場所のラングールが絶滅した場合、ソン・チャー半島こそが再び群れを開発するための研究ができる場所になるでしょう」と専門家ヴー・ゴック・タイン氏は打ち明けました。


 

:タイン・ホア

写真:タイン・ホア、資料


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