総会で、ベトナムのこの2人の詩人に関する書類のほか、他の国の58件の書類が討議・採択されました。これらの書類は、教育・文化・科学・対話・平和・相互理解などの促進に関するユネスコの基準を満たしており、書類の中で取り上げられるすべての人物や事件は自国だけでなく、他の国でもよく知られており、その影響力は大きいと評されています。
ユネスコの採択についてユネスコ常駐ベトナム代表団の団長レ・ティ・ホン・ヴァン大使は次のように語りました。
(テープ)
「ユネスコがグエン・ディン・チエウとホー・スアン・フォンの2人に関する決議を採択したことはベトナム国民にとって大きな喜び・栄光です。また、これは、ベトナムの文化・歴史、中でも学習意欲に関する伝統、男女平等、女性解放などに関する考えを認めるものでもあります。」
なお、グエン・ディン・チエウは19世紀の有名な詩人で文化人です。一方、有名な女流詩人であるホー・スアン・フォン(1772-1822)は儒教社会で育った女性でありながら、強い独立志向と社会規範への抵抗的な感情を備えていました。
この2人の詩人の前に、ユネスコはホーチミン主席生誕100周年、有名な政治家、儒学者、詩人であるグエンチャイの生誕600周年、有名な詩人グエンズーの生誕250周年、有名な教師チュ・バン・アンの命日650周年を記念する決議を採択しました。