新型コロナウイルスをめぐってWHOはことし1月、専門家による緊急の委員会を開き、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言しました。
宣言から3か月となった4月30日、WHOは専門家でつくる緊急委員会を再び召集し、感染の広がりについて意見を聞きました。
これを受けてテドロス事務局長は1日、スイスのジュネーブの本部での定例記者会見で「新型コロナウイルスのパンデミックは引き続き『国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態』に当たる。各国に対し、感染の疑いのある人の発見、隔離、検査、治療を続けていくよう呼びかけ続ける」と述べて、対策を緩めないよう求めました。
また、外出制限を緩和する国が出始めていることについて、危機対応を統括するライアン氏は「体の弱い人たちの間で感染が広まり、健康な人たちに再び感染が広がることもある」と述べ、必要があれば一度解除した外出制限などの措置を再び取ることも検討すべきだと指摘しました。