グテーレス事務総長は、現在の世界は「紛争、不平等、予測不能な事態に満ちている」と警告し、最も国際協力が求められる時期に、その協力が弱体化していると述べました。また、戦争や分断、気候変動、国際法の侵食によって、国際システムがかつてない圧力にさらされているとし、多国間主義がまさに重大な試練に直面しているとの認識を示しました。
さらに事務総長は、「国際法の侵食が目の前で進行している」と強調し、民間人や人道支援要員への攻撃、違法な政権転覆、資源の略奪といった行為が依然として続いていることに強い懸念を示しました。また、世界の最富裕層1%が全資産の43%を保有している現状に触れ、「富と権力の集中」が深刻化していると指摘しました。加えて、新興技術、とりわけ人工知能(AI)をいかに管理・統制していくかという課題にも言及しました。
気候変動については、グテーレス事務総長は「気候の混乱に満ちた世界は、平和な世界であり得ない」と警告し、温室効果ガス排出削減の加速、公正なエネルギー転換、そして気候資金の拡充を強く呼びかけました。
このほか事務総長は、国際金融機関や国連安全保障理事会を含むグローバルな制度改革の必要性を強調し、「1945年の問題解決の方法では、2026年の課題は解決できない」と述べました。
(VOVWORLD)







