ASEAN創設50周年記念日に当たり、レ・ルオン・ミンASEAN事務局長はベトナムの声放送局の取材に対し、「この50年間、ASEANは、2025年までのASEANビジョンを立て、ASEAN共同体に複数のチャンスを切り開く。しかし、それらのチャンスをつかむ為には、ASEANは様々な試練を乗り越えるべきだ」と強調しました。
ミン事務局長はそれらの試練の一例を挙げ、次のように語りました。
「法律に従ってASEAN共同体を構築した際に、各国の法律システムには複数な相違点あるということです。このことは、公約と共通合意の遂行を妨げている試練です。」
その一方で、ASEAN共同体に対する人々の認識や、ベトナム東部海域(いわゆる南シナ海)における複雑な状況、特に違法でかつ一方的な行動はASEANにとって大きな試練となっています。ミン事務局長によりますと、それらの試練を乗り越える為には、ASEAN諸国は、国家法律体制の緩和を加速し、国家の短期的な利益と共同体の長期的な共通利益のバランスをとる必要があるとしています。また、ASEAN共同体に対する人々の認識を高め、国際法に従ってあらゆる紛争、特にベトナム東部海域を巡る紛争の解決策を探る過程におけるASEANの中核的役割を重視する必要もあるということです。
ソース:VOV