会議でベトナムのルオン・クオン国家主席は、APEC協力のための5つの主要な方向性を提案しました。
クオン主席は、「APECの加盟国は、イノベーション・エコシステムの発展に関する共通の戦略的ビジョンを形成し、デジタル経済とAI=人工知能のガバナンスにおいて先導的役割を果たす必要がある。特に、企業の発展の原動力と国民の正当な利益、社会的進歩、そして各国・地域間の公平な機会を両立させるための基準やルールを構築すべきである」と述べました。
(テープ)
「安全で信頼性の高いデジタルエコシステムを構築すること。データ保護のための共通の規制枠組みを整備し、データの安全かつ透明な流通を確保し、サイバーリスクからデジタルインフラを守る。各国間のサイバー犯罪対策の協力を強化する必要があります。技術の応用においては、“建設と防御”を常に並行して進めるべきです。そして何よりも重要なのは、相互信頼、つまり“共に勝つ協力への信頼”を持つことです。それこそが、アジア太平洋地域を活力に満ち、現代的で、安全で、幸福で、すべての人々が繁栄を享受できる地域へ導くカギになると信じています」
会議の閉会にあたり、各国首脳は「慶州宣言」を採択し、新たな成長の原動力を促進し、フォーラムの潜在力と強みを最大限に発揮し、すべての人々と次世代の繁栄のために、開かれた、活力ある、強靭で平和なアジア太平洋共同体を築くという強い決意を再確認しました。
また、APEC首脳らは、「APEC人工知能イニシアチブ」および「人口動態変化に関するAPEC協力枠組み」を採択し、地域と世界の新たな発展動向に対応するための協力強化を目指すことでも一致しました。
なお、中国は2026年の議長国を務めるとしています。
(VOVWORLD)







