この地震で国連やアメリカ、ロシア、中国が支援を表明する一方、イギリスの公共放送BBCは、軍と民主派勢力側との間で戦闘が続く中、軍が救助活動などに対応できるのか不透明だと伝えています。
中国の習近平国家主席は29日、ミャンマー軍のトップ、ミン・アウン・フライン司令官にお見舞いの電報を送りました。
中国外務省によりますと、習主席は「中国とミャンマーは、苦楽を共にする運命共同体で、両国の国民の交流は深く、中国は必要な支援を提供したい」と伝えたということです。
さらに中国は、ミャンマーに向けて、相次いで救援チームを派遣しています。
国連のグテーレス事務総長は28日の記者会見で「ミャンマーの当局は国際的な支援を求めている。ミャンマーの人たちを支援するために、現地の国連のチームは連絡を取り合っている」と述べました。
国連は、ミャンマーでの人命救助と復旧作業のために500万ドル、日本円にして7億5000万円余りの緊急支援金をあてることを決めたということです。
アメリカのトランプ大統領は大地震が発生したミャンマーに速やかに支援を提供する意向を示しました。
トランプ大統領は28日、ホワイトハウスで記者団からミャンマーで実権を握る軍が支援を求めていることについて質問され、「支援するつもりだ。関係者には態勢をとらせた。被害は深刻で、すでに、われわれは相手国側と話をした」と述べました。
また、国務省のブルース報道官は28日の記者会見で、被災した地域に災害対応の専門家チームを派遣して食料や安全な飲料水などを提供する用意があるとして、正式な要請を受けしだい、支援を始める考えを示しました。
日本の石破首相は地震により被害が出ているタイのペートンタン首相に宛ててお見舞いのメッセージを出しました。
この中では「大きな被害が出ているとの報に接し、大変心を痛めています。被害に遭われた方々に対し、心からお見舞い申し上げます。われわれはよき友人であるタイ国民と共にあります」としています。(NHK)
(VOVWORLD)