16日、ハノイの党中央委員会本部で、ベトナムのトー・ラム党書記長はロシア大統領補佐官兼ロシア海洋評議会議長のニコライ・パトルシェフ氏と会見しました。パトルシェフ氏は9月15日から18日までベトナムを訪問しています。

会見でトー・ラム書記長は、ベトナムとロシアの協力分野として、海洋政策研究、海洋科学研究、海洋インフラ整備、海上輸送路、物流システム、人材育成などを挙げ、両国の利益に沿った持続可能かつ効果的な海洋空間の管理と活用を支援するよう要請しました。また、国際法、特にUNCLOS1982年国連海洋法条約の遵守を基盤に、ベトナム東部海域（南シナ海）問題に関するベトナムとASEAN東南アジア諸国連合の立場を支持するよう求めました。

これに対しパトルシェフ氏は、ベトナムはアジア太平洋地域におけるロシアの最重要パートナーの一つであると強調し、国際海上輸送網の構築や整備において緊密に協力していく意向を表明しました。特に、ベトナムの深海港を国際物流拠点として活用する計画を挙げました。この機会に、同氏はトー・ラム書記長に「海洋分野協力勲章」を授与しました。

同日午後、ハノイの国家主席府でルオン・クオン国家主席はパトルシェフ氏と会見しました。ルオン・クオン主席は、特に新たな発展段階にある現在、ロシアとの関係におけるベトナムの一貫した外交政策を強調しました。パトルシェフ氏は、ロシア海洋評議会として、今後も科学技術研究を中心とした海洋分野での協力を含め、両国間の協力分野の拡大を引き続き支援していく考えを示しました。

(VOVWORLD)