会談で両首脳は、今回の訪問が両国関係における新たな節目となることを確認し、ベトナムとカザフスタンとの関係を戦略的パートナーシップへと格上げすることで合意しました。新たな関係の枠組みの構築により、「人と人」、「経済」、「政策」、「交通」、「地域間協力」という5つの連携が、さらに強化されることが期待されています。
両首脳は、政治的信頼の深化、国防・安全保障分野における協力の推進、国防産業・軍事技術分野の連携強化で一致しました。また、2023年から2025年までの経済・貿易協力行動計画を着実に実施し、2030年までに二国間貿易額を50億ドルに引き上げるという目標を共有しました。
トー・ラム書記長は、両国の貿易・投資促進を強化するため、ベトナム貿易代表事務所とベトナム・カザフスタンビジネス協議会の設立を、カザフスタン側に働きかけるよう提案しました。
会談後、トカエフ大統領は、トー・ラム書記長にドスティク一等友好勲章を授与しました。両首脳はさらに、司法、科学技術、エネルギー、航空、文化・スポーツ、報道・メディア分野における協力文書の署名式にも立ち会いました。
また、両国は戦略的パートナーシップ構築に関する共同声明を発表しました。その中で、政治・外交分野の連携深化に加え、国防、安全保障、司法分野での協力拡大、さらに農業、科学技術、デジタル化、交通運輸、エネルギーなど、幅広い分野での実務的協力を推進していくことを確認しました。