9日、第3海上警察司令部は、国境海域に設置された前方指揮所が違法漁業撲滅キャンペーンを開始したと発表しました。
キャンペーンでは「4つの反対」と「4つの最」というスローガンを掲げています。
「4つの反対」とは、違法漁業への介入・加担・黙認・隠蔽、いずれも許さないという姿勢です。
「4つの最」は、最高の決意、最も断固とした姿勢、最も高い責任感、そして最も効果的な取り組みで臨むという意味です。
ベトナムは現在、EC欧州委員会から水産物の輸入規制を意味する「イエローカード」を受けていて、今年の解除を目指しています。
台風13号の余波が残る6日夜には、第3海上警察司令部の作業チームが海上警察船に乗り込み、ベトナムとインドネシアの国境海域でIUU対策にあたる現場を直接視察しました。IUUとは「違法・無報告・無規制」の英語の頭文字で、国際的に問題となっている違法な漁業活動のことです。
第3海上警察司令部によりますと、先月29日からの10日間で、第18国境警備海軍団と連携したパトロールや検査により、54隻の漁船を行政違反で摘発し、総額5億8000万ドン、2万3千米ドルの罰金を科しました。
また、海上で事故に遭った漁師3人を救急支援したほか、漁師たちに国旗と救命胴衣を配布するなど、安全確保にも力を入れています。
(VOVWORLD)







