世界のサプライチェーンが競争と再編の波に揺れる中、ベトナムは半導体産業での地位を高めるための十分な国内基盤を備えています。これは、7日午前、ハノイで行われた「ベトナム半導体産業展覧会2025(SEMIEXPO Vietnam 2025)」の開会式で、グエン・チー・ズン副首相は強調したことです。
ズン副首相は、ベトナムが半導体産業をデジタル経済、知識経済、グリーン経済の柱の一つに発展させることを目指していると述べ、次のように語りました。
(テープ)
「ベトナムは安定した政治体制、堅固なマクロ経済、そして地政学的に有利な位置を有しています。技術・工学分野を中心に、競争力のあるコストで豊富な労働力を抱えています。現在、サムスン、エヌビディア、フォックスコンなど世界有数のテクノロジー企業がベトナムに注目しています。さらに、経済構造の再編、成長モデルの刷新、制度の整備、投資環境の改善、インフラや人材に関するボトルネックの解消など、戦略的な改革を加速しています」
ズン副首相は、今後の重点として、制度・優遇政策の整備、高度な人材育成、STEM教育の推進を挙げたほか、税制、ビザ、労働、土地、専門家待遇に関する特別優遇措置が一体的に実施される予定だと明らかにしました。また、国際基準に適合したIC設計、研究開発、半導体試験センターや共同利用実験室の整備を、有望な地方で進めている方針です。
なお、「SEMIEXPO Vietnam 2025」は、半導体・電子分野でベトナム最大規模の国際展覧会であり、テクノロジー企業、行政機関、研究者、専門家など5000人以上が参加し、200を超えるブースが出展しています。投資促進や知識共有の場であるとともに、イノベーションと国際協力を推進するフォーラムとして、ベトナムが世界の半導体バリューチェーンで存在感を高める契機となっています。
(VOVWORLD)







