会議で、ゴック氏は演説を行い、ユネスコに対し、「質の高い教育をみんなに」という(SDG-4)持続可能な開発目標4を実現するための取り組み、プログラム、活動を継続的に実施するとともに、ユネスコ学習都市に関するグローバルネットワークやユネスコ創造都市ネットワークの有効性を強化するよう要請しました。また、ユネスコは、持続可能な開発のために文化と遺産を結びつけること、人工知能におけるオープンで倫理的な科学を促進すること、生物多様性の保全、水源の確保、気候変動対応を進めることなどにおいて各国への支援を強化する必要があると求めました。
そして、ゴック次官は、ベトナムは常に多国間協力とユネスコの役割を重視していると強調し、ユネスコの事業に、より積極的に貢献することに尽力していくと約束しました。
この機に、ゴック次官は、ユネスコの同事務局長のオードリー・アズーレー事務局長をはじめ、同機関の指導者らと会合を行いました。これらの席で、ゴック次官はユネスコに対し、ユネスコの遺産認定を申し込み中のベトナムの書類に注目し、アドバイスや支援を提供してくれると共に、ハノイのタンロン王城中心部の保存修復プロジェクトをはじめ、ユネスコに認定された世界遺産の保存と開発における支援も受けたいとの考えを示しました。
一方、ユネスコの指導者らは、ベトナムは、遺産の保存・開発と、持続可能な観光開発、経済発展、人々の暮らしとの調和をとれた模範であると評価し、ベトナムの文化遺産登録書類の作成と認定を支援していくと強調しました。
(VOVWORLD)