WHO世界保健機関のテドロス・アダノム事務局長は、2024年~2029年期のWHO西太平洋地域事務局長の候補者5人を発表しました。その中にはベトナムのチャン・ティ・ザン・フォン博士・准教授がいます。ベトナム人がWHO西太平洋地域事務局長に立候補するのは今回がはじめてです。
チャン・ティ・ザン・フォン氏は32 年以上の経験を持つ公衆衛生と保健の専門家であり、ベトナム保健省の国際協力部長や、保健分野の ASEAN高級事務レベル会議の議長、APECアジア太平洋経済協力の保健作業部会の担当者、2016年~2019年期のWHO執行理事会の補欠会員など医療業界で多くの重要な役職を歴任しています。2019年7月以来、フォン氏はWHO西太平洋地域事務局の疾病管理プログラム責任者を務めています。この役職で、フオン氏は、同地域における新型コロナウイルス感染症の予防と抑制のほか、感染症および非伝染性疾患の予防と管理、精神的健康の改善、メコン川流域におけるマラリアと熱帯病の撲滅、拡大ワクチン接種プログラムと他の多くの公衆衛生プログラムの実施に貢献しています。
WHOの規定によりますと、候補者は域内加盟国と協議した後、10月16日から20日にフィリピンのマニラで開催される第74回WHO西太平洋地域委員会の枠内で無記名投票が行われるとしています。
なお、マニラに拠点を置くWHO西太平洋地域事務局は、総人口19億人を擁する37の国と地域を担当します。
(VOVWORLD)