記者会見で、フック首相は、ASEAN首脳会議がオンライン形式で開催されるのは今回が初めてであるが、ASEAN諸国の指導者らは会議の議題について協調を達成したと明らかにしました。
大国間の戦略的競争に関する記者団の質問に対し、フック首相は次のように語りました。
(テープ)
「ASEANは常に、アジア太平洋地域の平和・安定・協力を希望しており、どちらかを選びたくないのです。協力と発展は地域の平和に重要で、ASEANの重要なパートナーである中国とアメリカにも利益を与えます。ベトナムは中国とアメリカに対し、類似点を発揮させて相違点を乗り越え、信頼醸成を図り、世界の共通利益のための協力を促進していただきたいと思います。」
ベトナム東部海域(南シナ海)問題について、フック首相は次のように語りました。
(テープ)
「今回の会議は、ベトナム東部海域を協力・発展・安全の海域にするというASEANの決意を再確認したものです。新型コロナウイルス感染症の拡大はCOC海上行動規範の作成に関する交渉を中断させていますが、ベトナムとASEANは関係各側と協力して、この海域の現状を複雑化させる行動を自粛するようにしています。私たちは、DOC海上行動宣言を遵守するとともに、国際法に見合う効果的なCOCに関する交渉を促進させる方針です。」