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ニュース

ハム・ギー王の絵画展「空、山、水 - 追憶のパノラマ」開催

24日、中部フエ市にあるキエン・チュン宮殿で、ハム・ギー王の絵画展が開幕しました。10もの個人コレクションから厳選された21点の作品が展示され、亡命した皇帝の芸術的な魅力を伝えています。

ハム・ギー王(1871-1944)は、春の息子を意味する「トゥ・スアン」という筆名で知られ、芸術を通じて祖国への深い愛着と時代を超越する思いを表現しました。今回の展示は、単なる絵画展を超えて、過去と現在を繋ぐ感動的な対話の場となっています。

展示会に参加した王族の子孫、グエン・フック・ヴィン・ズン氏は次のような感想を述べました。

(テープ)

「フエのキエン・チュン宮殿での展示は、本当に胸に迫るものがあります。一枚一枚の絵画が静かに語りかけてくるようで、心を揺さぶられます。王族の子孫であり、フエの住民として、かつて亡命を余儀なくされた皇帝が、今や世界に認められた芸術家として蘇っている姿に感慨深いものがあります。今後もこのような展示を重ねることで、私たちの文化の精神的、文化的な価値をさらに高めていけたらと心から願っています。」

在ベトナム・フランス大使館文化参事官のフランク・ボルジアーニ氏は、ハム・ギー王を単なる皇帝ではなく、西洋美術を体系的に学んだベトナム初の芸術家の一人と高く評価しました。フランスの画法と祖国への深い愛を融合させ、独自の感情豊かな作品を生み出したと説明しています。

本展示会は4月6日まで開催され、ハム・ギー王の芸術的遺産を広く伝える貴重な機会となっています。 

ハム・ギー王(1871-1944)は、1884年に8代目皇帝としてグエン王朝の玉座に就きました。しかし、その治世はわずか1年後の1885年、フエの都が陥落するという悲劇的な出来事に見舞われました。王は都から脱出し、「カン・ヴオン(奮起)勅諭」を発布。この歴史的な勅諭は、愛国心あふれる武将、知識人、そして国民に対し、国家の独立と自由を取り戻すための決起を呼びかけるものでした。

しかし、その志は叶わず、1888年にフランス植民地勢力に捕らえられ、1889年にアルジェリアへと追放されました。異国の地、アルジェ郊外のエル・ビアール地区の邸宅で彼は暮らしましたが、祖国への深い愛と誇りだけは終生変わることなく、最期まで母国の伝統と風習を守り続けました。

そして1944年1月、遠い異郷の地で生涯を閉じたのです。 

(VOVWORLD)


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