農業・環境省によりますと、今回の豪雨・洪水で102人が死亡・行方不明となり、1,154戸が損壊したほか、8万ヘクタールを超える水田や作物が被害を受けました。交通、灌漑、教育、医療の各インフラにも大きな損壊が出ていて、被害額はおよそ9兆ドン(3億4,500万ドル)に達するとみられています。
首相は国防省、公安省、青年同盟中央委員会に対し、被災したおよそ1,900戸の点検と修繕を急ぐよう指示しました。
さらに、現地にある全ての部隊を最大限に動員し、環境の衛生確保と生活再建を急ぐよう求めました。
(テープ)
「いかなる場合でも、地域が“孤立”状態に陥ることがあってはなりません。支援物資が届かないという事態は断固として防ぐ必要があります。同時に、死傷者の再確認と統計作業を迅速に進めてください」
また、建設省には緊急性の高い土砂崩れ箇所の処理を急ぐとともに、生産や営業、住民生活に不可欠な電力の早期復旧を指示しました。
被災地の生活再建を後押しするため、国防省はこれまでに約4万5,000人の部隊と2,231台の車両を投入し、86.5トンの食料や生活物資を輸送・配布しました。さらに、3機のヘリコプターを動員し、孤立地域へ緊急物資を投下しました。
公安もおよそ9万9,000人の隊員と1万3,566台の車両を派遣し、対応と復旧作業に当たっています。
また、各航空会社も一斉に、救援物資の緊急輸送を支援する特別プログラムを「即時起動」しました。
(VOVWORLD)








