この対話には、WEFのボルゲ・ブレンデ会長兼CEOをはじめ、各国の政府、国際組織、企業の代表者ら100人あまりが出席しました。
複雑な地政学的状況がベトナムの発展に与える影響についての質問に対し、チン首相は次のように答えました。
（テープ）
「ベトナムは、独立・自主の外交路線という原則に基づいたバランスを保っていますが、多様化・多角化を進め、世界のあらゆる国々と良き友人、信頼できるパートナーであり、国際社会の責任ある一員でもある方針を堅持します。ベトナムは『4つのノー』国防政策を追求しています。それは、軍事同盟を結ばない、他国に追従して別の国に対抗しない、第三国に対抗するために自国の領土を他国に利用させない、国際関係において軍事力を宣言したり使用したりしない、というものです」
チン首相はまた、ベトナムが市場や、製品、サプライチェーン、生産の多様化に注力するとともに、中国、アメリカ、EU欧州連合、韓国、日本、そしてASEAN諸国にとって良き貿易相手国であると明らかにしました。均衡を保っているとはいえ、ベトナムは決して油断せず、常に冷静かつ自信を持ち、強い意志と粘り強さ、そして確固たる姿勢で準備を整えているとのことです。
グローバル経済への深い統合を継続しつつ、経済的自立を確保するためのベトナムの主要な政策優先事項について、チン首相は次のように述べています。
（テープ）
「私たちは、ベトナムの国人、自然、そして4000年以上にわたる輝かしい歴史と文化の伝統に依存して、独立・自主の経済を構築する方針です。内的資源が基本的かつ長期的な戦略であり、決定的なものであると位置づけていますが、外的資源も非常に重要であり、資本、市場経済制度、技術、経営、そして人材が突破口となります」